キャラボク  伽羅木
[中国名] 矮紫杉 ai zi shan
[英名] Dwarf Japanese yew
[学名] Taxus cuspidata Siebold et Zucc. var. nana Hort. ex Rehder
Taxus cuspidata Siebold et Zucc. var. caespitosa (Nakai) Q.L.Wang(ダイセンキャラボク)
イチイ科  Taxaceae  イチイ属
三河の植物観察
キャラボクの枝先
キャラボクの果実
キャラボクの枝の葉
キャラボクの葉の基部
キャラボクの幹
キャラボク
キャラボク葉表
キャラボク葉裏
 イチイの変種である。日本の日本海側、朝鮮に分布し、主に高山~亜高山帯の多雪地帯に自生する。中国には自生しないが、栽培されている。高さ1~3m。幹は斜上し、根元から多数、分枝し、横に広がる。葉は長さ1~2㎝の線形、側枝の葉が2列に並ぶイチイと違い、不規則に螺旋状に並ぶ。葉表は濃緑色、葉裏は淡緑色の気孔帯がある。雌雄異株。雄花は淡黄褐色。雌花は淡緑褐色。種子は直径3~4㎜、球形、9~10月に仮種皮が赤くなって熟す。甘味があり、食べられる。種子は有毒。
※ダイセンキャラボク Taxus cuspidata var. caespitosa
 鳥取県の大山(だいせん)に大群落があり、昭和27年に国の特別天然記念物に指定された。別種とされていたが、現在はキャラボクの変異の範囲内とされている。1~2m位の低木で、幹は斜面に沿って地面を這い、枝張りは10m以上に及び、扇状を呈する。
 ●イチイ Taxus cuspidata Siebold et Zucc. 常緑針葉樹。胸高直径(d.b.h.)は1~1.5m以下。樹皮は赤褐色、浅い亀裂を生じる。冬芽は小枝の基部に宿存し、重なり、背側に尾根があり、先が細くなる。葉が多数つく小枝は、生育状態で断面がV形。葉は小枝の軸に75~95°につく。葉身は暗緑色、葉表面は光沢があり、線形、ほとんど基部から先まで幅が等しく、わずかにかま形、長さ1~2.5(4)㎝、幅2.5~3㎜。葉裏面は中脈にパピラはなく、気孔帯は暗黄色(tawny yellow)、幅0.6~0.7㎜、縁の幅の少なくとも2倍あり、縁の幅は約0.2㎜。葉の基部は楔形、±非相称、縁は外巻き、先は普通、短い0.1~0.3㎜の微突形。花粉錘は卵形又は類球形、直径約3.5㎜、花序柄は長さ0.5~1㎜。小胞子葉 は9~14個つき、各々5~8個の花粉嚢をもつ。種子は卵形又は3つの角がある卵形、長さ約6㎜、幅4~4.5㎜、末端部に3~4個又はそれ以上の鈍い尾根があり、先端に小さく鈍い微突起がある。へそ(hilum)は普通、三角形又は四角形。仮種皮は熟すと、紫赤色、光沢がある。授粉は春、種子は秋に熟す。

 葉裏に気孔帯があり、葉が似たものにカヤ属のカヤ、イヌガヤ科のイヌガヤ、マツ科のモミツガなどがある。
[花期] 3~4月
[樹高] .1~3m
[生活型] 常緑低木
[生育場所] 山地
[分布] 在来種 本州(日本海側)、朝鮮
[撮影] 新城市(栽培)  16.9.9
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