イヌガヤ  犬榧
[別名] ヘダマ、ヒノキダマ
英名] Harrington's cephalotaxus
[学名] Cephalotaxus harringtonia (Knight ex Forbes) K.Koch var. harringtonia
Cephalotaxus drupacea Siebold et Zucc. var. pedunculata (Sieb. et Zucc.) Miq.
イヌガヤ科 Cephalotaxaceae  イヌガヤ属
三河の植物観察
イヌガヤ雄花
イヌガヤ雄花2
イヌガヤ葉表
イヌガヤ幹
イヌガヤ
カヤ葉裏
 和名はカヤに似ているが、あまり有用でないから。樹形はまとまりがなく、枝がややまばら。樹皮は暗褐色、縦に粗く裂け、短冊状に剥がれ落ちる。葉はやや柔らかい革質、長さ2~4㎝、幅3~4㎜の扁平な線形、螺旋状に互生し、基部で捻じれてほぼ2列に並ぶ。葉表の主脈が明瞭、葉先が尖る。ごく短い葉柄があり、目立たない葉枕に続く。葉表は濃緑色、葉裏は気孔帯が幅広であり、白色の2本線が目立つ。雌雄別株まれに同株。前年枝の葉腋に雄花序を多数つける。雄花序は直径約1㎝の球形、淡黄色の雄花が5~10個、集まってつく。雌花は枝先につき、緑色。果実でなく、種子が裸出し、肉質の外種皮に包まれた核果状の種子ができる。種子は長さ約2.5㎝の卵形~惰円形、紅紫色に熟す。外種皮を取った内種皮の長さ約12㎜、褐色。
 イチイ科のカヤやイチイも種子がよく似て核果状であるが、果肉のような部分は胚珠がついている胚柄が発達して肉質になったもので、仮種皮という。イヌガヤの場合は外種皮である。
 ハイイヌガヤ var. nanaは幹が這う変種。多雪地帯に見られる。
 チョウセンマキ 'Fastigiata' は栽培品種で広く栽培されている。
 コウライイヌガヤ subsp. koreana は朝鮮、中国に分布する。
 カヤは高木。葉の長さが短く、葉幅が約3㎜と狭い。葉表の主脈がほとんど見えず、葉質はイヌガヤより硬く、触ると痛い。葉裏の気孔帯の白色の幅が狭い。種子は熟しても仮種皮が緑色。
 イチイは葉が短く、幅も約2㎜と狭い。葉裏の気孔帯の幅が同様に広いが、淡緑色で、あまり目立たない。イヌガヤより葉質が柔らかい。熟すと仮種皮が紅色になる。
 モミツガはマツ科であり、球果である。葉先が円く、先端に小さい凹みがある。モミは若枝の葉先が2裂し、針状に尖り、球果が大きい。ツガは球果が小さい。
[花期] 3~4月
[樹高] 5~15m
[生活型] 常緑低木~小高木
[生育場所] 林内
[分布] 在来種 本州(岩手県以南)、四国、九州
[撮影] 新城市(旧鳳来町)  10.4..8
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