カヤ  榧
[別名] ホンガヤ
[中国名] 日本榧树 ri ben fei shu
[英名] Japanese torreya, Japanese-nutmeg
[学名] Torreya nucifera (L.) Sieb. et Zucc.
イチイ科 Taxaceae  カヤ属
三河の植物観察
カヤ枝先
カヤ葉表の基部
カヤ葉裏の基部
カヤの仮種皮につつまれた種子
カヤの種子
カヤ幹
カヤ
カヤ葉
カヤ葉表
カヤ葉裏
 日本、朝鮮に自生し、中国などで栽培されている。昔からよく栽培され、各地に天然記念物に指定された巨木があり、名古屋城には国指定の天然記念物のカヤの木がある。三河には市町村指定の天然記念物が10本以上あり、幹周が5mを超えるものも数本ある。
 黄柳野のカヤの木 市指定天然記念物 昭和34年指定
  (新城市黄柳野字郷ヶ平) 樹高13.5m 幹周 5.6m
 島田のカヤの木 市指定天然記念物 昭和35年指定
  (新城市愛郷字多々目木) 樹高20m 幹周 5.6m
 田津原のカヤ 市指定天然記念物 昭和59年指定
  (豊田市田津原町日向)  樹高20m 幹周 5.1m

 樹形は円錐形、巨木になると丸くなる。樹皮は灰白色、縦に浅く割れ目が入り、細かく剥がれ落ちる。若枝は無毛、初めは緑色で、年を経て赤褐色に変わる。葉は硬い革質、長さ18~25㎜、幅約3㎜の扁平な線形、螺旋状に互生又は十字対生し、基部で捻じれてほぼ2列に並ぶ。葉先が鋭く尖り、触ると痛い。短い葉柄があり、葉枕に続く。葉表は濃緑色、葉裏は気孔帯の白色の2本線が目立つ。雌雄別株まれに同株。雄花は前年枝の葉腋に多数つき、長さ約1㎝の惰円形、黄緑色。雌花は新枝の基部につき、緑色。果実でなく、肉質の仮種皮に包まれた核果状の種子ができる。仮種皮に包まれた種子は長さ2~3㎝の惰円形、熟して裂開し、落下するまで緑色である。落下すると仮種皮は取れやすく、中の種子は褐色。2n=22
 イチイは葉幅が約2㎜と狭く、葉裏の気孔帯の2本線の幅が広く、淡緑色で、あまり目立たない。葉に触っても痛くない。熟すと仮種皮が紅色になる。
 イヌガヤはイヌガヤ科であり、低木~小高木、葉が長く、葉幅も3~4㎜と広く、葉質はカヤとイチイの中間の硬さ。熟すと外種皮が紅紫色になる。
 モミツガはマツ科であり、球果である。葉先が円く、先端に小さい凹みがある。モミは若枝の葉先が2裂し、針状に尖り、球果が大きい。ツガは球果が小さい。
[花期] 5月
[樹高] 15~25m
[生活型] 常緑高木
[生育場所] 丘陵~山地
[分布] 在来種 本州(宮城県以南)、四国、九州、朝鮮
[撮影] 設楽町  12.3.22
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