ヒヨドリバナ  鵯花
[別名] ヒヨドリバナバイスウタイ、オオヒヨドリバナ .
[学名] Eupatorium makinoi Kawahara et Yahara var. oppositifolium (Koidz.)Kawahara et Yahara form. oppositifolium
Eupatorium makinoi T.Kawahara et Yahara
Eupatorium chinense auct. non L.
Eupatorium chinense L.
キク科 Asteraceae (Compositae)  ヒヨドリバナ属
三河の植物観察
ヒヨドリバナ花
ヒヨドリバナ果実
ヒヨドリバナ果実2
ヒヨドリバナの冠毛
ヒヨドリバナ茎の縮れ毛
ヒヨドリバナ葉裏の毛
ヒヨドリバナ葉裏の腺点
ヒヨドリバナ
ヒヨドリバナの葉裏
ヒヨドリバナの痩果
 和名はヒヨドリが鳴く頃に花が咲くことに由来する。ヒヨドリバナには葉が3裂する2倍体のキクバヒヨドリとオオヒヨドリバナ(ヒヨドリバナバイスウタイ)と呼ばれる3倍体(倍数体)があり、その中間的なものもある。日本ではほんどが3倍体であり、オオヒヨドリバナをヒヨドリバナに含め、別名とするのが普通である。中国に分布するシナヒヨドリはヒヨドリバナと同種とする見解がある。これを別種とする見解もあり、2倍体と3倍体を含めヒヨドリバナを広義にEupatorium makinoi とし、キクバヒヨドリを var. makinoi 、オオヒヨドリバナ(狭義のヒヨドリバナ)を var. oppositifolium としている。
 茎には曲った毛が密生し、林縁では茎が傾いたり、曲ったりすることが多い。葉は対生し、長さ10~18㎝の卵状長楕円形、不揃いな鋸歯縁。葉の両面に縮毛があり、葉裏には腺点が密にある。葉は通常は3裂しないが、フジバカマのように3裂する場合もたまに見られる。散房状に筒状の頭花を多数つける。頭花の小花は5個。総苞片は覆瓦状に、2列につく。痩果は長さ3~4㎜、腺毛がある。冠毛は白色、長さ約4㎜。2n= 30, 40, 50
 ヒヨドリバナは変異が多く、分類が難しく、多くの品種に分けられている。また、サワヒヨドリなどとの雑種もできやすい。
 シナヒヨドリ Eupatorium chinense は中国、台湾、インド、ネパールに分布する。中国名は多须公( duo xu gong )。葉は無裂又は3裂。総苞片は3列。痩果は長さ約3㎜。冠毛は長さ約5㎜。2n= 20, 30, 31, 39, 40, 50
 葉の脈が黄色になり斑紋に見えるのはキンモンヒヨドリと呼ばれ、ビールス病に罹患したものである。
 葉の裏の腺点がないヒヨドリバナがまれにあり、ホシナシヒヨドリバナ form. eglandulosum という。
 サケバヒヨドリは葉が3深裂してさらに粗く浅~中裂し、葉裏に腺点がない。よく似て葉裏に腺点のあるのはキクバヒヨドリ。
 葉が3~4個輪生するのはヨツバヒヨドリ
 葉が4個輪生し、幅が狭いのはハコネヒヨドリ(ホソバヨツバヒヨドリ)という。
 葉が対生するのはサワヒヨドリ
 フジバカマは葉が3裂し、葉に腺点がない。
[花期] 8~10月
[草丈] 60~120㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 山野の日当たりのよい場所、林縁
[分布] 在来種  北海道、本州、四国、九州
[撮影] 幡豆町  09.6.25
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