ハリイ  針藺
[中国名] 透明鳞荸荠 tou ming lin bi qi
稻田荸荠 dao tian bi qi  (var. japonica)
[学名] Eleocharis pellucida J. Presl et C. Presl
Eleocharis pellucida C.Presl var. japonica (Miq.) Ts.Tang et F.T.Wang
Eleocharis japonica Miq. [Illegitimate]
Eleocharis congesta D.Don sunsp. japonica (Miq.) T.Kyama
カヤツリグサ科 Cyperaceae   ハリイ属
三河の植物観察
ハリイ不定芽
ハリイ小穂
ハリイ果実
ハリイ果実
ハリイ鱗片
ハリイ
ハリイ基部
ハリイ小穂2
ハリイ刺針状花被片
 和名は茎が針のように細いことから。学名は多説あり、難しい。
 叢生して直立又は斜上し、茎の基部の鞘状葉は薄い赤紫色。花茎の先に1個だけの小穂をつけ、時に小穂の基部に不定芽をつける。小穂は長さ4~6(7)㎜、幅1.5~2㎜の狭卵形で先が尖る。鱗片は長さ1~1.5㎜、鈍頭で、紫褐色を帯びることがある。中肋は緑色。痩果は長さ0.8~1㎜、幅0.5~1㎜の卵形~倒卵形で、明瞭に隆起する3稜がある。刺針状花被片は6個つき、長さが不揃いで、長くても痩果よりやや長い程度。刺針状花被片の色は白緑色で、茶色にならず、逆刺は細くまばらにつく。柱基は横から見ると三角形の高さの方が幅より少し高い。雄しべ1、2個。柱頭は3岐。
 Eleocharis pellucida を変種に分けると次のとおりである。現在はvar. japonica を区別しない説が主流である。
 小穂は長さ(3)5~8㎜ 狭卵形~楕円状卵形~広卵形
   var. pellucida 痩果の長さが約1.2㎜
     刺針状花被片が痩果とほぼ同長 逆刺が密
   var. japonica  痩果の長さが0.8~0.9㎜
    刺針状花被片が痩果より短い 逆刺が疎
 よく似たオオハリイは全体にやや大きく、基部の鞘状葉は濃い赤紫色。刺針状花被片がやや淡褐色を帯び、痩果の1.5倍長あり、全て柱基の高さを越える。痩果も長さ約1㎜と大きい。先端に不定芽をつけることが多い。不定芽をつけたハリイはオオハリイとよく似てくると思われ、オオハリイを同種としたり、ハリイをオオハリイの亜種と考える説もある。
 マツバイはかなり小さく、小穂の小花の数も少ない。刺針状花被片の長さが痩果の長さの1.5~2倍。痩果は縦縞がやや隆起する格子状紋が表面にある。
[果期] 7~10月
[草丈] 5~20㎝
[生活型] 短命な多年草、1年草
[生育場所] 水田、湿地
[分布] 在来種 北海道、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、タイ、(ロシア、インド、マレーシア、ミャンマー、インドネシア、フィリピン)
[撮影] 渥美半島 07.9.1
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