セイタカシケシダ 背高湿気羊歯

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Flora of Mikawa

イワデンダ科 Woodsiaceae オオシケシダ属

学 名 Deparia dimorphophylla (Koidz.) M.Kato
Deparia lasiopteris (Kunze) Nakaike
セイタカシケシダの葉
セイタカシケシダの裏
セイタカシケシダの包膜
セイタカシケシダ
高 さ 40~80㎝
生活型 夏緑性
生育場所 湿った林床
[類似種] シケシダ、シケチシダ
分 布 在来種  本州(東北地方中部以南)、四国、九州、朝鮮、中国
撮 影 新城市  04.9.11
根茎は長く、地中深くを匍匐する。葉柄は緑褐色で、淡褐色披針形の鱗片をつける。葉はやや2形。胞子葉は柄が長く、葉身も栄養葉より長い。葉身は光沢が無く、灰青色を帯びた緑色、葉質はやや厚い草質、単羽状複葉、卵状三角形、上部がしだいに細くなって尖る。葉の両面、中軸、羽軸に毛がある。羽片は狭長楕円形、鋭尖頭で、軸にほぼ直角につくことが多く、表面脈上にまばらに毛があり、裏面は脈上に短毛がある。羽片は中裂~深裂し、長楕円形で鈍頭。ソーラスは線形、中肋に接してつく。包膜には毛が多く、若い時は縁が内側に巻きこむ。
 ムクゲシケシダ Deparia dimorphophylla var. kiusiana (=Deparia kiusiana) は本州(山形県以西)、四国、九州、中国に分 布する。葉柄は淡褐色、透明な鱗片と短い節のある毛がある。葉がやや2形。裂片の先が切形。中軸、羽軸に淡褐色~透明な、しなびた節のある毛が密生し、脈間にも毛がある。ソーラスは裂片に6対以下つき、短い線形。包膜には短い多細胞の毛があり、縁はフラット、不規則に裂ける(神奈川県植物誌:包膜は無毛又はあっても毛は少ない)。
 ナチシケシダ Deparia petersenii は葉色がセイタカシケシダに似て、包膜は無毛又はまばらに毛があり、縁が毛状に細裂する。Flora of China ではDeparia lasiopterisを同一としている。
 シケシダは葉が2形性でない。葉が黄緑~淡緑色、羽片が斜上することが多く、包膜は無毛、全縁。
 ホソバシケシダは羽片が短く、包膜が無毛で、包膜の縁が細裂するが毛状ではない。