チャボホラゴケモドキ 矮鶏洞苔擬

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Flora of Mikawa

ツキヌキゴケ科 Calypogeiaceae ツキヌキゴケ属

中国名 刺叶护蒴苔 ci ye hu shuo tai
英 名] notched pouchwort
学 名 Calypogeia arguta Nees et Mont.
チャボホラゴケモドキ枝先
チャボホラゴケモドキ枝
チャボホラゴケモドキの腹葉
チャボホラゴケモドキの無性芽
チャボホラゴケモドキの胞子
チャボホラゴケモドキ
チャボホラゴケモドキの葉
チャボホラゴケモドキの細胞
分 類 苔類
高 さ 0.5~1㎝(長さ)
生育場所 低地の土手、裸地、倒木上
分 布 在来種  日本全土、北半球に広く分布
撮 影 五井山  10.11.2
湧水のある日陰にクシノハスジゴケと混生していた。蒴柄のようにも見える細い徒長した枝を多数、直立し、枝先に無性芽をつけていた。
 植物体は小形、灰緑色~黄緑色、長さ0.5~1(3)㎝、葉を含めた幅約2㎜。茎は這い、断面はやや扁平。葉はほぼ接してつき、長さ0.5~1㎜の広舌形~三角形、葉先は広U字形に浅く2裂し、基部は腹側が長く下垂する。腹葉は小さく、幅が茎の直径よりやや広い程度、2深裂し、裂片がさらに2裂し、裂片は披針形。葉身細胞は方形~六角形、薄壁、トリゴンがなく、表面に点状ベルカがある。油体は2~5(個/細胞)、小粒の集合した球形~米粒形。雌雄異株。花被はなく、雌花序をとりまく小袋状体(マルスピウム)が端腹枝の基部につき、受精後に大きく発達し、マルスピウムの基部に仮根が密生する。マルスピウムが発達するのがツキヌキゴケ属の特徴である。蒴は楕円形、螺旋状に裂ける。n=9
 よく見られるトサホラゴケモドキは葉がやや大きく、重なってつき、白緑色、先端が小さな2歯。