トサホラゴケモドキ 土佐洞苔擬
Flora of Mikawa
ツキヌキゴケ科 Calypogeiaceae ツキヌキゴケ属
中国名 | 双齿护蒴苔 |
学 名 | Calypogeia tosana (Steph). Steph.. |
分 類 | 苔類 |
高 さ | 1~2㎝(長さ) |
生育場所 | 低地の道端の土手、裸地 |
分 布 | 在来種 日本全土、中国、東アジア、ハワイ |
撮 影 | 幸田町 05.2.11 |
低地の湿った場所で、普通に見られる。ウロコゴケ目、ツキヌキ属の苔類であり、ゼニゴケなどのような葉状体でなく、茎や葉がある。
植物体は土上を這い、白銀色(白緑色)。茎は腹面から分枝(ムチゴケ型分枝)し、側面からの分枝(ヤスデゴケ型分枝)は稀であり、葉は倒瓦状に重なってつく。葉は白緑色、長さ0.7~1.3㎜、幅0.6~1㎜の舌形、鋭頭~鈍頭の先端に2歯がある。腹葉は褐色、幅が茎径の約2倍、2深裂し、裂片がさらに2裂することが多い。仮根は腹葉の基部から出る。葉身細胞は長さ27~35μm、幅38~50μmの方形~六角形、細胞壁はやや厚く、トリゴンがなく、表面に著しい点状ベルカがある。油体は3~5(個/細胞)、ブドウ房状の長楕円形。雌雄同株。花被はなく、雌花序をとりまく小袋状体(マルスピウム)が端腹枝の基部につき、受精後に大きく発達し、マルスピウムの基部に仮根が密生する。マルスピウムが発達するのがツキヌキゴケ属の特徴である。蒴は楕円形、螺旋状に裂ける。n=9
ツキヌキゴケは亜高山帯以上に分布し、葉先が円頭。チャボホラゴケモドキは小形、油体が微粒の集合からなる球形~米粒形。
植物体は土上を這い、白銀色(白緑色)。茎は腹面から分枝(ムチゴケ型分枝)し、側面からの分枝(ヤスデゴケ型分枝)は稀であり、葉は倒瓦状に重なってつく。葉は白緑色、長さ0.7~1.3㎜、幅0.6~1㎜の舌形、鋭頭~鈍頭の先端に2歯がある。腹葉は褐色、幅が茎径の約2倍、2深裂し、裂片がさらに2裂することが多い。仮根は腹葉の基部から出る。葉身細胞は長さ27~35μm、幅38~50μmの方形~六角形、細胞壁はやや厚く、トリゴンがなく、表面に著しい点状ベルカがある。油体は3~5(個/細胞)、ブドウ房状の長楕円形。雌雄同株。花被はなく、雌花序をとりまく小袋状体(マルスピウム)が端腹枝の基部につき、受精後に大きく発達し、マルスピウムの基部に仮根が密生する。マルスピウムが発達するのがツキヌキゴケ属の特徴である。蒴は楕円形、螺旋状に裂ける。n=9
ツキヌキゴケは亜高山帯以上に分布し、葉先が円頭。チャボホラゴケモドキは小形、油体が微粒の集合からなる球形~米粒形。