ツクシナギゴケモドキ
Flora of Mikawa
アオギヌゴケ科 Brachytheciaceae ツルハシゴケ属
中国名 | 宽叶美喙藓 kuan ye mei hui xian |
英 名] | eurhynchium moss |
学 名 | Eurhynchium hians (Hedw.) Sande Lac. |
分 類 | 蘚類 |
高 さ | 2~4㎝(長さ) |
生育場所 | 湿った岩上、地上 |
分 布 | 在来種 日本全土、中国、ロシア、北アメリカ |
撮 影 | 三ヶ根山 10.12.4 |
植物体は小形、硬く、光沢はなく、暗緑色、乾いても扁平にならない。茎は不規則に枝を分枝し、葉をやや離れてつける。茎葉と枝葉は形がよく似ている。茎葉は長さ1~1.6㎜(China
Moss: 長さ約1.65㎜、幅約1㎜)の卵形~広卵形、中肋は葉先に達せず、中肋の背面上端に歯がある。葉縁に舷はなく、細かい歯が全周にある。中部の葉身細胞は長さ30~40µm(China
Moss:長さ54~56µm、幅4~6µm,)の長六角形~線形、薄壁。基部の葉身細胞は短い矩形、厚壁。翼細胞は数個。枝葉は茎葉より小さい(長さ約1.4㎜、幅約0.7㎜)。雌雄異株。蒴柄は長さ10~25㎜、赤褐色、パピラがある。蒴は非相称、傾き、気孔をもつ。蓋には長い嘴がある。蒴帽は僧帽形。
蒴歯は2列。外蒴歯は黄色を帯び、線状披針形。シリア2本。胞子は見られない。n=7
ツクシナギゴケは枝が密につき、葉の基部がやや広く下延する心臓状卵形。
キブリナギゴケは2~3回羽状に分枝し、枝の幅が葉を含めて0.5~1㎜と細く、茎葉と枝葉の形が異なる。
ツクシナギゴケは枝が密につき、葉の基部がやや広く下延する心臓状卵形。
キブリナギゴケは2~3回羽状に分枝し、枝の幅が葉を含めて0.5~1㎜と細く、茎葉と枝葉の形が異なる。