別　　名	ラッパタケ
英　　名	shaggy chanterelle , scaly chanterelle , woolly chanterelle
中国名	喇叭陀螺菌 , 喇叭钉菇 , 毛釘菇
学　　名	Turbinellus floccosus (Schwein.) Earle Gomphus floccosus (Schwein.) Singer
分　　類	坦子菌門　ハラタケ亜門　 ハラタケ綱　スッポンタケ亜綱　ラッパタケ目（Helotiales）
科　　属	ラッパタケ科　Gomphaceae 　ウスタケ属

　2004年に属がGomphusからTurbinellusに変更され、Gomphus bonarii, Gomphus canadensis, Gomphus wilkinsae もTurbinellus floccosus に含められた。
　針葉樹の菌根菌、単生～散生しする。子実体は高さ6～15㎝、幅4～12㎝、肉質、幼時、角笛形、その後、漏斗形～ラッパ形（上部は花瓶形 Vase shaped）、中心が浅く～深く、凹む。上部の傘部分の内面は新鮮なときは湿り、鱗片がある。鱗片は密着し、柔らかく、ほぼ同じ大きさで、暗橙色～赤橙色～鈍い褐橙色、黄色の斑点や部分があり、縁は薄く、波打つ。外側は子実層面であり、柄まで縦に脈状のしわひだや折り目があり、折り目はしばしば分岐し、ときに横断脈があり、無毛。色は新鮮なときはクリーム色、変色し、成熟すると褐色を帯びる。柄は長さ4～10㎝、幅2～3.5㎝、傘の中に広がり、境界は不明瞭、無毛、平滑、傘のような色で、変色すると褐色を帯び、しばしば赤色を帯びる。基部のミセリウムは白色。肉は白色～帯白色、繊維質、傷つけても変色性は無く、ときに帯褐色に変色する。無臭、味は甘く又はわずかに酸っぱい（又は無味）。内表面はアンモニア試薬、KOH試薬に無反応。鉄塩試薬は内表面は無反応で、外側は暗緑色に変色する。胞子紋は黄土色～淡褐色。胞子は長さ12～16µm、幅6～7.5µm、楕円形、細かいいぼ～うね状、KOH中で無色～黄土色、非アミロイド。クランプは無い。
　アガリシン酸agaric acid (=agaricieacid 中国名は松蕈酸）を含み毒性がある。