春~秋に積みわらやウッドチップなどに群生する。傘は直径2~5㎝、柄の下部は基物の中に深く埋まり、露出した傘の部分は高さ1.5~3.5㎝、卵形~長卵形~円錐形~縁が反転。傘表面は幼時、白色の綿くず状~繊維状の鱗片に覆われ、成熟するにつれ脱落し、灰色、放射状の条溝が見えるようになる。その後、時間が経過すると縁から黒色に液化する。まれに乾燥してしまうこともある。柄は長さ4~12㎝、幅3~5㎜、中空、下部に向かってやや太くなり、基部は肥大し、その先がさらに根状に細長く伸びる。柄の表面は白色、全体に白色の鱗片がつき、とくに下部が多く、古くなると脱落する。ひだは
L=c. 45-60, l =3-7、離生、密、初め白色、黒褐色になり、やがて液化する。肉は質がごく薄く、白色、無味、腐敗臭。胞子は長さ 7.5~11.5µm、幅5~7.5µm、卵形~惰円形、平滑、顕微鏡下で暗赤褐色。担子器は長さ
15~36µm、幅7~11µm、4胞子性、3~6個の偽側糸に囲まれる。
縁シスチジアは長さ31~34µm、幅17~20µm、洋ナシ形~嚢状(文献により異なり、長さ35~85µm、幅15~50µm、類球形~楕円形~長楕円形)。側シスチジアは長さ34~49µm、幅12~19µm、便腹形~紡錘形、先端伸長(文献により異なり、長さ50~140µm、幅20~55µm、類球形~楕円形~長楕円形~小嚢形~類円柱形)。傘上表皮の糸状の被膜は長いソーセージ様の要素菌糸からなり、長さ(20)40~250(450)µm、幅8~40(50)
µm、しばしば膨らみ、隔壁でくびれ、末端細胞は円柱形~ほぼ球形。クランプがある。
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