科はキシメジ科 Tricholomataceaeを細分してクヌギタケ科 Mycenaceae、又はラッシタケ科 Favolaschiaceaeに分類する見解がある。最近ではクヌギタケ科とされている。
広葉樹の枯木、まれに針葉樹、普通、よく朽ちた樹皮のない幹に発生し、密に束生、群生する。傘は直径(1)2~3(4)㎝、楕円状~広円錐形~広鐘形、まれに饅頭形、縁はしばしば、小さなぎざぎざ片がつき、古くなるとボロボロになる。傘表面は幼時、細粉があるが、無毛になり、べとつき、ときに条線があり、傘中央が暗褐赤色~赤褐色、縁は淡色になり、しばしば灰ピンク色又は帯白色にあせる。ひだは狭く、直生し、やや密~ほぼ疎、帯白色、その後、帯灰色~帯紫色になり、しばしば赤褐色に汚れ、縁は面と同色。柄は長さ(4~)8~12㎝、幅(1)2~3㎜、上下同径、強靭、中空、平滑又は淡赤色の毛があり、褐赤色~赤褐色~紫色に近くなり、傷つけると紫赤色の汁がにじみ出る。無味(温和又はわずかに苦味があり)、無臭。胞子紋は白色。胞子は長さ8~11µm、幅5~7µm、広楕円形、平滑、アミロイド。縁シスチジアは長さ44~72µm、幅11~13µm、紡錘形、先端伸長。側シスチジアは長さ45~75µm、幅10~14µm、紡錘形、先端伸長(無いこともある)。傘上皮層は平行菌糸被。
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