ツノホコリの変種として分類され、別種とする見解もある。ツノホコリ属は変形菌の中で唯一、坦子体を形成し、世界で4種、日本で1種が知られる。
坦子体は群生し、無柄、ハチの巣状の直径5~8㎜程度の半球形~球形、接合して広がり、白色(~帯黄色~帯緑色)、ハチの巣状の穴は直径0.1~0.2㎜。胞子塊は白色。胞子は透明、卵形~球形、長さ9~10(10~12)µm、幅5~7(6~8)µm、平滑。変形体は帯白色、スライム状~湿潤状。
ツノホコリ(基準変種はvar. fruticulosa)は世界に広く分布する普通種。坦子体は群生~密生し、枝分れは変異が多く、円柱形~シカの角状~樹樹状、幼時は透明、後に白色~黄色~ときにピンク色~青色、高さ10㎜以下。胞子塊は白色。胞子は長さ10~13µm、幅6~7µmの卵形~惰円形、無色、平滑。変形体は白色~黄色。基準変種はvar.
fruticulosaであり、いくつかの変種(又は亜種)がある。
ナミウチツノホコリ var. flexuosa は坦子体の分枝が少なく、枝が長く、曲がるもの
カンボクツノホコリ var. arbuschla は坦子体が円柱の先端から放射状に枝が出るもの
タマツノホコリ(タマサンゴホコリ) var. porioidesは坦子体がハチの巣状の球形
タマツノホコリの青色型 var. caesia
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