子実体は小型、逆円錐形、杯形などといわれ、高さ5~12㎜、口径5~9㎜。殻皮は3層からなり、外皮は褐色~暗褐色の粗毛が密生し、口部を覆い、成熟すると白色の被膜が取れて口部が開き、古くなると外皮の粗毛も脱落し、赤褐色~黒褐色、平滑な革質の中皮が現れる。杯の上半分に30本前後の縦の条溝があり、内側は銀灰色。杯(nest)に小塊粒(eggs)が多数入る。小塊粒は直径1.5~2㎜、濃灰色~黒褐色、レン形(碁石形)、細い紐で底に接着している。小塊粒の外被膜は薄くて消失しやすく、その下の層は褐色~黒褐色の小粒膜、その内側に子実層がある。坦子器は4胞子性。胞子は無色、長さ16~20(24)µm、幅8~13µmの長楕円形、平滑、厚壁。弾糸は分岐がなく、厚壁、小孔がある。
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