きのこ図鑑
Flora of Mikawa 
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 シワチャヤマイグチ  皺茶山猪口
中 国 名 皱盖疣柄牛肝菌 zhou gai you bing niu gan jun
学  名 Leccinum hortonii (A.H. Sm. et Thiers) Hongo et Nagas.
Boletus hortonii A.H. Sm. et Thiers
Leccinum subglabripes (Peck) Sing.
分  類 坦子菌門 ハラタケ亜門 ハラタケ綱 ハラタケ亜綱 イグチ目(Boletales)
科  属 イグチ科  Boletaceae  ヤマイグチ属
 シワチャヤマイグチはキツブヤマイグチLeccinum subglabripes (Peck) Sing.の中に含められた。しかし外観上は明確に異なるため、シワチャヤマイグチの旧名を使用している。
 菌学者はBoletus hortonii の分類学上の整理の方法を長い間、努力してきた。Peck(1889, p. 112)によって、Boletus subglabripes (今はLeccinum subglabripes )によく似ているため、Boletus subglabripes var. corrugisと最初に命名された。傘に小じわが常にあることが異なっているだけである。Smith & Thiers (1971) は変種から種に格上げし、PeckのミドルネームのHortonから取って命名した。Boletus hortoniiはLeccinum subglabripesに実によく似ているが、それはたまにずんぐりしてLeccinumの様ではなく、加えて、その傘上表皮層の構造が異なり、アンモニアによる緑色反応がLeccinum subglabripesでは見られない。DNA 試験の結果(den Bakker & Noordeloos, 2005)、Leccinum subglabripesに含めることが確認された。しかし、Boletus hortonii はまだ、確実に試験する必要があるものとしてBoletus hortonii の学名を使っている。(MushroomExpert.Com))
 子実体はブナ科の広葉樹の菌根菌、初夏~秋に、単生~散生~群生。傘は(3)4~10((14)㎝、半球形~饅頭形~広饅頭形、表面は湿時、弱粘性、やや微毛状~無毛、全面に明瞭なしっかりした小じわと小凸凹があり、赤褐色~褐色~シナモン色、古くなるとしばしば退色し、帯黄色。管孔面はは黄色~後に鈍い黄色~オリーブ色、傷口には典型的な変色性はないが、ときにゆっくりシナモン色や青色に変色する。管孔は上生、孔口は2~3個/㎜、管孔長は8~10㎜。柄は長さ4~9(10)㎝、幅1~1.5(2)㎝、上下同径~逆棍棒形、基部末端が細くなるものが多く、中実、表面は淡黄色、黄褐色の微細鱗片や繊維を付着する。ときに不明瞭な網目となったり、灰紅色の条線が現れる。基部のミセリウムは白色。肉は白色~黄色、傷口の変色性はないが、ときにゆっくり弱く変色する。無味、無臭(温和臭)。アンモニアにより傘表面は緑色に変色、肉は(-)。KOHにより傘表面が帯黒色~帯褐色、肉は(-)~帯橙色。鉄塩により傘表面は(-)~淡オリーブ色、肉は(-)~青灰色。胞子紋はオリーブ褐色。胞子は長さ(9.5)11~15(15.5)µm、幅3.5~4.5(5)µm、紡錘形、平滑、KOH中で黄色。縁シスチジアは27~62.5µm、幅7.5~10µm、円柱形~紡錘形、円頭。側シスチジアは無い。傘上表皮層は上皮細胞に似ているが、しばしば(膨らまず)管状の末端細胞と膨らんだ末端近くの細胞がある。
シワチャヤマイグチ
シワチャヤマイグチ2
シワチャヤマイグチ3
発生時期 夏~秋
大 き さ 中型 直径4~10㎝
栄養摂取 菌根菌 
発生場所 広葉樹(ブナ科)の樹下 
分  布 日本(本州、九州)、中国(福建、云南、四川)、北アメリカ
食  毒 不明
撮  影 蒲郡市 15..7.24
シワチャヤマイグチ傘
シワチャヤマイグチ傘2
シワチャヤマイグチ管孔
シワチャヤマイグチ管孔2
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