中 国 名	拟变色红菇 ni bian se hong gu
英　　名	scarlet brittlegill
学　　名	Russula pseudointegra Arnould et Goris
分　　類	坦子菌門　ハラタケ亜門　ハラタケ綱　ベニタケ目 （Russulales）
科　　属	ベニタケ科　 Russulaceae 　ベニタケ属

　傘は直径4～8㎝、半球形～饅頭形～中央が窪み扁平～浅杯形、湿時弱粘性があり、朱赤色～橙赤色～珊瑚赤色、成熟すると中央から退色し、黄色ぽくなり、縁は不明瞭な条線を生じ、表皮は剥ぎにくい。柄は長さ4～6㎝、幅0.8～1.5㎝、円柱形～多少逆棍棒状、髄状、しわ状の条線が密にあり、白色、質は脆い。ひだは離生、密につき、白色～淡黄土色、小ひだは無く、脈絡あり。肉は白色、ほとんど無味でときに弱い苦味又は辛味がある。胞子紋は黄土色。胞子は長さ8～10µm、幅6～8µmの広卵形～類球形、いぼ状突起と少数の連絡糸がある。縁シスチジアは長さ43～56µm、幅8～10µm、棍棒形、先端伸長し、外面にかさぶた状の被覆物がある。側シスチジアは同形同大、被覆物なく、顆粒状の内容物がある。
　ドクベニタケ　傘は直径（3）4～9(13)㎝、半球形～饅頭形～中央が窪み扁平、湿ると粘性があり、鮮紅色、雨などで退色し、白っぽくなり、縁は平坦～溝条線があり、表皮を剥ぎやすい。柄は長さ（2.5）4～8（10）㎝、幅0.6～2（3）㎝、円柱形～逆棍棒形、髄状、しわ状の条線がややあり、白色、質は脆い。ひだはやや疎～やや密につき、離生、白色、変色性なし。肉は白色、無臭、刺激性の辛味がある。坦子器は4胞子性、1～3胞子性のものも混在する。胞子紋は白色。胞子は無色、長さ6.7～10.5（13）µm、幅5.7～8.6（10）µmの広卵形、刺状突起と不完全な網目がある。縁シスチジアは長さ20～67（110）µm、幅4.5～13（15）µm、棍棒形～紡錘形。側シスチジアは同形、同大。
　ドクベニダマシは肉が無味、温和臭。傘の色が鮮紅色～紅色、雨で退色せず、縁の溝条が明瞭。表皮を剥ぎやすい。胞子紋は白色。
　チシオハツは肉が硬くて、辛味がある。傘の色が血赤色、縁の色が薄く、溝条線が短いか欠く。表皮を剥ぎやすい。柄は白色で、淡紅色のぼかしがある。ひだが白色～クリーム色。胞子紋はクリーム色。胞子は表面に疣状突起と少数の連絡糸がある。
　ニシキタケ　傘が直径4～9㎝、中央が鮮紅色～赤橙色、縁の色が橙黄色、ときに全面血赤色、縁に短い粒条線があり、表皮剥ぎやすい。柄は帯レモン色。ひだは離生、やや密～やや疎、白色～淡黄色、縁が濃黄色になる。肉は無味無臭。