子嚢果は無柄の子嚢盤のみである。子嚢盤は幼時に球形、成長して直径3~8㎝の茶碗形、縁は粗い鋸歯状。内面は子実層があり、淡褐色、底部に放射状のしわがあることが多い。外面は細かい疣があり白っぽく、ざらつき、暗黄土色。肉は3層からなり、上層は子実層で淡黄土色、中層は髄層、褐色、外層は白色、無味無臭。胞子紋は白色。子嚢は長さ220~230µm、幅12~15µm、円筒状の棍棒形.、8胞子、1列。胞子は無色、長さ19~22µm、幅10~12µm、長惰円形、平滑。側糸は幅1.5~2.5µmの糸状、先端がやや太くなり、隔壁がある。
ペジザ・ミクロプスPeziza micropus は夏~秋に広葉樹の朽木上に発生する。子嚢盤の内面は淡褐色~栗褐色、平滑、縁は鋸歯状、外面は粉状で、内面よりやや白っぽい。
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