子実体は単生~群生。傘は直径(5)10~30(40)㎝、半球形~饅頭形~広饅頭形~扁平。背面は乾き、幼時、暗褐色~淡褐色、平滑、成熟すると不規則に裂け、多数の褐色の鱗片、頂部は大きな紫褐色の鱗片となり、白色~帯粉紅色の海綿質の地肌が見え、辺縁は次第に鱗片が脱落する。柄は長さ10~25㎝、幅0.6~2.5㎝、ほぼ上下同径でやや下部が太くなり、中実、上部につばがあり、基部は膨れる。柄の表面は繊維状、光沢があり、白色~わずかに褐色を帯び淡灰褐色、基部付近にささくれがある。つばは厚く、永存性、二重の縁があり、可動性。ひだは密につき、隔生、初期に白色、後に汚緑色~青褐色。肉は無味、無臭(腐敗臭)、傘部は海綿質、白色~肌色、傷つけると淡橙色~桃色に変色し、柄部は繊維質、黄褐色。胞子紋は緑色を帯び、汚緑色、後に黄土色になる。胞子は長さ8~13(14)µm、幅6~7.5(9)µmの広卵円形~広楕円形、平滑、厚壁、発芽口があり、偽アミロイド。縁シスチジアは無色、長さ18~40µm、幅12~20µmの洋ナシ形~棍棒形。側シスチジアはごく稀、長さ約24µm、幅10~12µmの洋ナシ形。菌糸はクランプがない。
カラカサタケ Macrolepiota procera は傘が暗褐色の綿毛状、柄も暗褐色~灰褐色、だんだら模様がある。つばは厚い。胞子紋は紅白色。可食。
ドクカラカサタケ Chlorophyllum neomastoideum は小型、柄が汚白色~しみ状の暗褐色、つばが膜質。胞子紋は白色。有毒。
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