きのこ図鑑
Flora of Mikawa 
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 ニセキンカクアカビョウタケ  偽菌核赤鋲茸
中国名 紅硬雙頭孢菌 hong ying shuang tou bao jun
学  名 Dicephalospora rufocornea (Berk. et Br.) Spooner
分  類 子嚢菌門 チャワンタケ亜門  ズキンタケ綱 ビョウタケ目(Helotiales)
科  属 トウヒキンカクキン科 Rutstroemiaceae  ディケパロスポラ属
 子嚢果は柄と子嚢盤からなり、高さ3~5㎜と小さく、鮮黄色~赤紅色。子嚢盤は直径3~5㎜の皿状、ゼラチン質、表面に子実層がつく。柄は長さ1~4㎜、幅1~2㎜、円柱形~下部が細くなり、白色~淡黄色~橙黄色、基部は黒色。子嚢は長さ160~180µm、幅9.5~12.5µmの円筒状棍棒形、薄壁、胞子は8個つき、2列に並ぶ。頂孔はアミロイド性。胞子は無色、長さ30~42µm、幅3~5.6µmの狭紡錘形、曲がり、単室、両端に粘着物質の小塊がある。側糸は幅1~1.5µmの糸状、先端が2~4µmと太く、隔壁無し。
  ビョウタケBisporella citrina は小さく、全体に鮮黄色で赤色を帯びず、乾くと鈍い橙褐色になる。子嚢果は柄と子嚢盤からなる。柄は中心生、長さ1㎜以下と短いかほとんどないことが多く、まれに1㎜以上になる。子嚢盤は円盤~椀形、直径1~3㎜、平滑、上面に子実層を形成する。子嚢果の外皮層(托外皮層)は矩形菌組織。子嚢は長さ100~135µ、幅7~10µmの円筒状棍棒形、初めに胞子が8個1列に並び、後に先部で2列になる。胞子は長さ8~14µm、幅3~5µmの楕円形、両端に油滴があり、平滑、成熟するとしばしば1隔壁がある。側糸は幅1.5~2µmの狭円筒形、先端は直径2.5~3µmの球形に肥大する。
ニセキンカクアカビョウタケ
ニセキンカクアカビョウタケ5
ニセキンカクアカビョウタケ
ニセキンカクアカビョウタケ
ニセキンカクアカビョウタケ4
発生時期 初夏~秋
大 き さ 小型
栄養摂取 腐生菌 
発生場所 広葉樹の落枝上
分  布 日本、台湾、アジアの熱帯、亜熱帯、南アメリカに広く分布
食  毒 不食
撮  影 蒲郡市大塚町 15.7.24
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