きのこ図鑑
Flora of Mikawa 
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 ニオイアシナガタケ  臭脚長茸
中 国 名 扁桃形小菇 bian tao xing xiao gu
英  名 iodine bonnet
学  名 Mycena filopes (Bull.) P. Kumm.
分  類 坦子菌門 ハラタケ亜門 ハラタケ綱 ハラタケ亜綱 ハラタケ目(Agaricales)
科  属 クヌギタケ科  Mycenaceae  クヌギタケ属
 キシメジ科 Tricholomataceaeを細分してクヌギタケ科 Mycenaceae、又はラッシタケ科 Favolaschiaceaeに分類する見解がある。最近はクヌギタケ科とされる。
 針葉樹林や広葉樹林の落枝、落葉上に群生~単生する。小型で柄が細長い。傘は直径0.5~2.5㎝、円錐形~広円錐形、ときに鐘形、しばしば中央の突出があり、扁平にはならない。傘表面は乾き、幼時、霜状の光沢があり、成熟するとすぐに無毛になり、淡灰褐色、帯灰色に退色し、中央がわずかに濃色、湿時、中央付近まで長い条線がある。柄は長さ(4)5~12(15.5)㎝、幅(0.5)1~2(3)㎜、脆く、中空、細長くほぼ上下同径、下部がやや太く、表面は初め、微細な霜状、後すぐに無毛、帯褐色~下部は帯灰色、ときに、かすかに青みを帯び又は暗青色(lilac)に淡くなる。基部に白色の毛状の菌糸体がつく。ひだは上向きに(まれに歯状に)直生、やや密~疎に近く、16~23個、幅約2㎜、帯白色~帯淡灰色、ピンク色にはならない。肉は実体がなく、青白色~帯灰色。無味、普通、ヨードホルム様の臭いがあり、ときに弱く、不明瞭なこともあり、乾くと臭いが強くなる。閉じた箱の中にしばらく入れておくと臭いがはっきりわかる。胞子紋は白色。胞子は長さ7~11µm、幅5~7µm、楕円形~倒卵形、平滑、アミロイド。担子器は2又は4胞子性。縁シスチジアは多数あり、長さ20~26µm、幅7~13µm、箒状。側シスチジアは無い。傘上表皮は平行菌糸被、最上部の要素菌糸は垂直側分枝形(diverticulate)~いぼ状。
ニオイアシナガタケ
ニオイアシナガタケ2
ニオイアシナガタケ基部
発生時期 秋~初冬
大 き さ 小型、直径0.5~2.5㎝
栄養摂取 腐生菌
発生場所 針葉樹林、広葉樹林の落葉、落枝
分  布 北半球温帯に広く分布
食  毒 不明(食用価値なし)
撮  影 蒲郡市 16.11.7
ニオイアシナガタケ傘
ニオイアシナガタケ傘2
ニオイアシナガタケ傘3
ニオイアシナガタケひだ
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