きのこ図鑑
Flora of Mikawa 
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 ネンドタケ  粘土茸
中 国 名 淡黄木层孔菌 dan huang mu ceng kong jun
英  名 mustard yellow polypore
学  名 Fuscoporia gilva (Schwein.) T. Wagner et M. Fisch.
Phellinus gilvus (Schwein.) Pat.
分  類 坦子菌門 ハラタケ亜門 ハラタケ綱 タバコウロコタケ目(Hymenochaetales)
科  属 タバコウロコタケ科  Hymenochaetaceae  サビアナタケ属
 タバコウロコタケ科 Hymenochaetaceae キコブタケ属の Phellinus gilvus(1900) とされてきたが、サビアナタケ属 Fuscoporiaに分類する見解が2002年に出されている。まだ、Phellinus gilvus の方が一般的である。キコブタケ属は普通、多年生、表皮に剛毛はなく、2菌糸型。
 子実体は半背着生。傘は半円形~腎臓形~棚形、重生(覆瓦状)し、幅1.5~10(15)㎝、奥行1~4㎝、厚さ2~20㎜。背面は黄褐色~茶褐色~暗赤褐色(銹褐色)、古くなると暗色になり、環紋は無いか又は不明瞭、ときにややベルベット状、疣状突起が多数あり、辺縁は質が薄く、ベルベット状、黄色を帯びる。肉は強く、黄褐色~橙褐色。KOHにより傘、柄の表面、肉は赤色になり、その後黒色に変色する。腹面は傘面とほぼ同色、管孔も同色、孔長1~5㎜が(1)2~3層重なる。孔口は円形、(5)6~8個/㎜。胞子は長さ4~5µm、幅(2.5)3~3.5µm、惰円形~広惰円形、平滑、厚壁、無色、KOH中で暗褐色。剛毛体は多数あり、長さ15~35µm、幅3~6µm、褐色。構成菌糸は2菌糸型、クランプはない。原菌糸は分枝が少なく、隔壁があり、幅2.5~3µm。骨格菌糸(肉)は幅3~4µm。
 ネンドタケモドキFuscoporia setifera (2010) = Phellinus setifer(2010) = Phellinus gilvoides(1972)傘の背面に剛毛が密生する。
ネンドタケ
ネンドタケ背面
ネンドタケ2
発生時期 通年
大 き さ 小型~中型 幅1.5~10㎝
栄養摂取 白色腐朽菌 
発生場所 広葉樹の枯木、切株
分  布 世界に広く分布
食  毒 不食
撮  影 西尾市 14.12.25
ネンドタケ背面2
ネンドタケ腹面
ネンドタケ腹面の縁
ネンドタケ管孔
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