子実体は全体が紫色を帯びる。傘は初期には内巻きし、広饅頭型~ほぼ平坦~縁が波打ち、平滑、湿るとべとつき、ときに中央に細かい亀裂が入り、普通、鈍い紫色~褐色じみた紫色~後に褐色に色あせる。柄は長さ3~8㎝、幅1~2.5㎝、円柱形で基部が球根状に肥大し、中実、表面は繊維状。ひだは密につき、湾性~やや垂生。肉は厚く、紫色、傘中央の近くは淡黄土色~淡褐色、無味、芳香がある。胞子紋は淡肉色(ピンク色を帯びる叉は鈍い黄色を帯びたピンク)。胞子は長さ5~8µm、幅3~5.5µm、長惰円形、表面が粗い、ときに平滑、非アミロイド。シスチジアを欠く。菌糸にクランプがある。
ウスムラサキシメジ Clitocybe graveolens = Lepista graveolens は初秋~秋に発生する腐生菌。傘が直径6~12㎝ 白色に近い薄い紫色、柄が中空~中実、基部は膨れる。薬品のような不快臭がある。有毒。
ハイムラサキフウセンタケCortinarius azureus は夏~秋に発生する。傘の縁がフジ色で白色絹糸状、中央部が褐色繊維状、ときに縁に条線が現れる。柄の上部につばの痕跡がある。ひだはやや疎、湾性。肉は無味、無臭。胞子は類球形~広惰円形。食毒不明。
|