傘は直径2.5~4㎝、丸山形~饅頭形~中丘扁平~扁平、縁は波打つ。背面は乾き、幼時は絹糸状、暗紫色、中央は灰褐色、周縁は淡色。柄は長さ3~8㎝、幅3~6㎜、長い逆棍棒形、基部は肥大、中空、中間につばの痕跡がある。表面はつばより上は淡紫色、つばより下部に外被膜が残り、帯黄褐色。ひだはやや密~やや疎につき、上生~湾生、灰褐色~鉄錆色。肉は紫色を帯び、柄の下部は粘土色、無味無臭。胞子は長さ6.5~8(9)µm、幅5.5~6.5(7)µmの類球形~広卵形、細かい疣がある。縁シスチジアは長さ35~41µm、幅4~12µmの棍棒形~狭紡錘形~円柱形。側シスチジアは無い。
ムラサキアブラシメジモドキCortinarius salor は秋に発生し、傘の背面が強粘性。胞子は類球形。シスチジアが無い。
ムラサキフウセンタケ Cortinarius violaceus は秋に子実体が発生する。傘に粘性がなく、暗紫色の繊維を密につけ、成熟すると逆毛状になる。全体に黒紫色になり、シスチジアが大きく、胞子も大きい。
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