フウセンタケ科 Cortinariaceae から新分類ではアセタケ科に分類変更されている。
針葉樹、広葉樹の樹林下に散生~群生し、小型。傘は直径1~3.5㎝、円錐形~陣笠形、後に広がり、幅広の丸みのある突起(unbo)がある。傘表面は帯紫灰褐色(~褐黄色~赤褐色)、繊維状、密に直立した小さな鱗片で覆われる。柄は長さ2.5~4㎝、幅3~6㎜、上下同径、基部肥大し、中実、表面は上部は紫色に汚れた白色地に、下部に向かって暗褐色の綿毛状の毛の束(小鱗片)で覆われる。ひだはやや密、上生~離生し、帯紫白色~汚褐色。肉は傘内部は白色~帯紫白色、柄部は帯褐色、無味、無臭。胞子紋は褐色。胞子は長さ9~11µm、幅5~6µmの卵状紡錘形、平滑。側シスチジアは長さ35~60µm、幅10~21µm、紡錘形~紡錘状便腹形、厚壁、頂部に結晶がある。縁シスチジアは側シスチジアと同形、同大。柄シスチジアは頂部のみにある。
クロトマヤタケ Inocybe lacera は主に針葉樹林に発生する。傘は暗褐色(嗅ぎたばこ色)。柄は頂部が淡色、細毛があるかほとんど無毛。ひだはやや疎、やや密ともいわれ、成熟すると灰褐色(銹褐色)になる。胞子は長さ11.5~16.5µm、幅5~6.5µmの円柱形、平滑。