北半球温帯に広く分布する。日本のものは柄が細いが、イギリスなどのものは全体に大きく、柄も幅5~10㎜とやや太い。
子嚢果は高さ3~8(10)㎝、長い柄の先に子嚢盤をつける。子嚢盤は直径0.8~2(3)㎝、鞍形、ときに歪み又は裂け目が入る。表面は黒色~灰黒色、ほぼ平滑、表面に子嚢層が形成され、裏面は灰色~暗灰色、粉状。柄は長さ2~6㎝、幅1~3㎜、下部が次第に太くなり、中実~髄状、表面は微軟毛があり、乳白色~灰褐色、普通、上部ほど暗色、基部に菌糸束をつける。子嚢は長さ200~280µm(350)、幅15~19µmの円筒状棍棒形、8胞子が1列に並ぶ。胞子は無色、平滑、長さ16~19(20)µm、幅(9.5)12~15µm、楕円形、数個の油球を含み、1個が大きい。側糸は灰褐色~暗褐色、幅7~9µmの糸状、不分岐、隔壁は少なく、先端は棍棒形。
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