タマチョレイタケ目(Polyporales)のニクハリタケ科 Steccherinaceae ウスバタケ属に以前は入れられていた。
広葉樹の枯木に半背着生し、縁に傘がつき、重生する。三ヶ根山付近には多い。傘は狭く、普通、長さ約6㎜程度の棚形、革質。背面は暗褐色、毛が密生し、やや環紋状になる。腹面は傘より淡色、銹褐色、子実層托は管孔が裂けて薄歯状(歯状突起)~あまり裂けずに迷路状~網目状になることもあり不規則、薄歯は2~3個/㎜。菌糸は2菌糸型。坦子器は棍棒形、長さ13~19µm、幅2.5~3.5µm、4胞子性。胞子は無色、長さ3.8~5.8µm、幅1.2~2µm、ソーセージ形~円筒形、平滑、非アミロイド。
ウスバタケ Irpex lacteus は傘が腎臓形~不規則、長さ0.8~1.5㎝。背面は白色、短い綿毛を密生し、環紋は不明瞭。腹面は白色~乳白色、薄歯は2~3個/㎜。ひだ組織に油管があるがあまり多くない。グロエオシスチジアgloeocystidia
は無い。
|