きのこ図鑑
Flora of Mikawa 
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 ケショウハツ  化粧初
中 国 名 微紫柄红菇 wei zi bing hong gu
英  名 velvet brittlegill
学  名 Russula violeipes Quel.
分  類 坦子菌門 ハラタケ亜門 ハラタケ綱 ベニタケ目 (Russulales)
科  属 ベニタケ科  Russulaceae  ベニタケ属
 傘は直径4~9㎝、中央が窪む饅頭形~杯状。背面は湿ると弱い粘性があり、微粉状、白色~黄白色に赤紫色~赤色の濃淡のぼかしが入り、縁に溝条線がある。柄は長さ4~10㎝、幅1~2㎝、円柱形~逆棍棒形、髄状~中空、表面はしわ状の条線が密にあり、白色~淡黄色に淡赤紫色のぼかしが入り、ときにぼかしが無いときもある。ひだはやや密につき、離生、乳白色、柄近くに叉状分岐がある。肉は白色、硬く、無臭、佳臭(シナモン臭、カブトムシに似た臭いともいわれる。)がある。胞子紋は白色。胞子は無色、長さ7~9µm、幅557~7.5µmの類球形、小突起と細い網目がある。縁シスチジアは長さ32~82µm、幅5.5~11µm、棍棒形。側シスチジアは同形、同大。
 ドクベニタケは肉に強い辛味があり、無臭。傘の色が鮮紅色、雨で退色しやすい。表皮を剥ぎやすい。胞子紋は白色。胞子に粗い刺状突起と不完全な網目がある。
 ドクベニダマシは肉が無味、温和臭。傘の色が鮮紅色~紅色、雨で退色せず、縁の溝条が明瞭。表皮を剥ぎやすい。胞子紋は白色。
 シュイロハツは肉がほぼ無味。傘の色は朱赤色~橙赤色、古くなると中央から退色して、黄色になり、縁の溝条線は不明瞭。表皮は剥ぎにくい。ひだは密につき、白色~淡黄土色。胞子紋は黄土色。胞子は表面に疣状突起と少数の連絡糸がある。
 チシオハツは肉が硬くて、辛味がある。傘の色が血赤色、縁の色が薄く、溝条線が短いか欠く。表皮を剥ぎやすい。柄は白色で、淡紅色のぼかしがある。ひだが白色~クリーム色。胞子紋はクリーム色。胞子は表面に疣状突起と少数の連絡糸がある。
ケショウハツ
ケショウハツ柄
ケショウハツ傘
ケショウハツ横
ケショウハツひだ
発生時期 夏~秋
大 き さ 小型~中型、直径4~9㎝
栄養摂取 菌根菌
発生場所 針葉樹、広葉樹の樹林下
分  布 日本、中国、台湾、ヨーロッパ
食  毒 不明
撮  影 田原市 14.7.11
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