春~秋に林下の地上に群生~少数束生する。傘は直径0.8~2㎝、初め鐘形~饅頭形、後にほぼ平開する。表面は粘性なく、灰褐色の綿毛状の繊維状鱗片に覆われ、中央はしばしばささくれ状になり、縁は初め内巻きする。柄は中空、長さ1.5~4㎝、幅1~3㎜、表面は傘と同様の繊維に覆われ、基部には帯褐色の毛が放射状につく。柄の上部にクモの巣膜があるが消失しやすい。ひだは直生~やや垂生、疎、帯褐灰色、多少厚く、幅2~5㎜、縁は微粉状。肉は質が薄く、脆く、灰褐色。胞子紋は汚橙色。胞子は長さ15~18.5µm、幅9~10.5µmの多角形、平滑。縁シスチジアは長さ35~65µm、幅17.5~27µm、嚢状、薄壁、極薄い淡黄褐色~無色。傘上表皮及び柄表皮を覆う繊維は細胞が円柱形、薄壁、幅10~23µm、黄褐色。菌糸にクランプは無い。
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