従来、ベニタケ科はベニタケ属 Russula とチチタケ属 Lactarius であったが、最近の分子系統解析研究により、ベニタケ属 Russula、カラハツタケ属
Lactarius、チチタケ属 Lactifluus、マルチフルカ属 Multifurcaに細分化された。
地上に単生~散生し、傘は直径4~12㎝、中央がへそ状に凹み、饅頭形~漏斗形。背面は粘性がなく、橙黄褐色~肉紅色、繊維質の軟毛を密生し、中央にやや濃色の環紋があり、縁が内巻きし、軟毛が縁に垂下する。柄は長さ2~6㎝、幅0.8~2.2㎝、円柱形~下部やや細くなり、中空、表面は傘より、淡色、平滑。ひだは密につき、垂生、傷は変色性なし。肉は白色~肉色、強い辛味があり、無臭、傷は白汁を出し、変色性なし。胞子紋は白色。胞子は無色、長さ7~10µm、幅5.5~8µmの広楕円形、小さな刺状突起と不完全網目がある。縁シスチジアは長さ22~65µm、幅7~10µm、紡錘形。側シスチジアは無い。
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