落葉樹の朽木に発生する目立たない種である。類円錐形の着合子嚢体で判別できる。変形体はピンク色~緋色。着合子嚢体は散生又は群生し、無柄、円錐形~類円錐形、高さ1.5~3(4)㎜、幅0.8~1.5(2)㎜、幼時緋色(やや黄色みのある鮮やかな赤)、後にベージュ色、成熟すると暗褐色の鱗片が不規則な崩れた網目模様を形成する。変形膜は不明瞭。外皮は頑強。中層は細管からなり、先が不規則に裂開する。擬細毛体は直径3~10µmの不規則な形の細管状、平滑~わずかに疣状、透過光で淡い黄褐色。胞子は反射光で明るいピンク色、後に黄灰色(黄褐色)。胞子は透過光ではほぼ無色、直径5~7µm、狭い隆起の細かい網目状隆起で覆われる。
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