Tylopilus valens (およびその変種)は分子系統解析により、ニガイグチ属 Tylopilus とは別の独自の系統を形成しており、ホオベニシロアシイグチ属 Pseudoaustroboletus とすることが提唱された(2015)。
単生~群生、傘は直径(3)5~13(15)㎝、半球形~饅頭形~扁平(~波打つ浅杯形)、表面は湿時弱粘性、灰褐色~オリーブ暗褐色、綿毛があり、後に無毛、周縁は淡色。柄は長さ7~15㎝、幅(1)1.5~2(3)㎝、逆棍棒形、中実、表面は白色~淡灰色、隆起した粗い網目が全面を被い、網目は成熟につれ淡紅色を帯び、淡灰色(褐色)になる。管孔面は白色~淡紅色~灰橙色、管孔は上生~離生、管孔長は1~1.5㎝、孔口は類角形、幅約1㎜、傷口は褐色を帯びる。。肉は厚く、質がしまり、白色、酸味、菌臭があり、傷口は褐色を帯びる。胞子紋は汚褐色。胞子は長さ11~16µm、幅4.5~5.5µmの紡錘形。縁シスチジアは長さ(28)45~60µm、幅7~12µmの棍棒形、先端突出。側シスチジアは棍棒形、先端伸長、大形、長さ40~70µm、幅6~12µm。
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