旧分類 ハラタケ目(Agaricales) キシメジ科 Tricholomataceae ヒナノヒガサ属 Gerronema は新分類ではタバコウロコタケ目
Hymenochaetales ヒナノヒガサ科 Rickenellaceae(Repetobasidiaceae) ヒナノヒガサ属 Rickenella
とされた。ハラタケ目(Agaricales) キシメジ科にRickenellaを入れる見解もある。
全体にごく小さく、橙色~橙黄色、傘は直径5~10(15)㎜、鐘形~饅頭形~中央がやや凹む扁平。背面は平滑、湿時条線がある。柄は長さ1.5~3(5)㎝、幅1~2㎜、下部はやや細くなり、中空、白色、橙色~橙黄色、微細な毛がある。ひだは疎につき、垂生、白色~橙黄色、短ひだがあり、ときに脈絡がある。肉は表面と同色、無味無臭。胞子紋は白色。胞子は無色、平滑、長さ4~6.5µm、幅2~3µmの長惰円形~類円柱形、非アミロイド。縁シスチジアは長さ38~60µm、幅9~12µmの中太形、先端が伸びる。側シスチジアは縁と同形同大。傘と柄にも同様のシスチジアが密生する。
ヒナノヒガサモドキ(仮称)は蘚類ではなく、苔類の間に発生し、やや大きく、傘が浅杯状になり、胞子が長さ6.5~9µm、幅4~4.5µmと明らかに大きいもの。
写真のものは傘が杯状になっているが、ヨーロッパでは変種 var. pseudocantharellus もあり、杯状のものもあるらしいので、ヒナノヒガサとした。中国では学名が決まっていないようである。
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