広葉樹(コナラ、クヌギなど)、針葉樹の林下に散生~群生する。傘は直径3~6(10))㎝、円錐形~市女笠形~中高扁平、縁が波打つ。傘表面は湿時、弱粘性、中心の突出部に放射状の小じわがあり、淡黄土色~汚灰色、煤色の繊維紋があり、しばしば中央が黒褐色で、周縁は淡色。柄は中実、長さ5~8(13)㎝、幅0.6~1.2㎝、ほぼ上下同径、下部が太いものや細いものもあり、表面は白色、わずかに暗色繊維紋や条線がある。ひだは密、弱く湾生、白色~灰白色、幅約8㎜、縁は細鋸歯状。肉はほぼ白色、表皮下は表面色、無味、やや粉臭。胞子紋は白色。胞子は長さ5.5~7.5µm、幅4~5µm
、楕円形。縁シスチジアは長さ35~68µm、幅8.5~15µm 、棍棒形~円柱形、側シスチジアは無い。
<類似種>
ミネシメジ Tricholoma saponaceum (Fr.) P. Kumm. var. squamosum (Cooke) Rea
は北半球温帯に広く分布。秋、広葉樹、針葉樹の林下に群生する。傘は直径3~7㎝、丸山形~中高扁平、縁は内巻き、表面は乾き、淡黄色、放射状に灰色の微細な鱗片~軟繊維を密に被り、中央は暗オリーブ色、触れると朱色~ピンク色を帯びる。柄は中実、長さ4~8㎝、幅0.6~1.2㎝、逆棍棒形、基部は尖り、表面は傘とほぼ同色。ひだは湾生、やや疎、白色~後に帯オリーブ白色、朱色への変色性がある。肉はほぼ白色、表皮下は表面色、朱色への変色性があり、無味、セッケン臭がある。胞子は長さ5~6.5µm、幅4~5µm、楕円形。可食(生食は有毒)。
|