きのこ図鑑
Flora of Mikawa 
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  ドクツルタケ  毒鶴茸
中 国 名 鳞柄白毒鹅膏菌 lin bing bai du e gao jun , 鳞柄白毒伞 lin bing bai du san
英  名 European destroying angel , destroying angel
学  名 Amanita virosa (Fr.) Bertillon
分  類 坦子菌門 ハラタケ亜門 ハラタケ綱 ハラタケ亜綱 ハラタケ目(Agaricales)
科  属 テングタケ科  Amanitaceae  テングタケ属
 北半球に広く分布。夏~秋に針葉樹、広葉樹の樹林下に単生~散生、全体に白色。傘は直径6~15㎝、鐘形~中丘扁平~扁平。背面は乾くか湿時に弱粘性があり、純白色~象牙色(ときに古くなると中央部が濃くなり、まれに黄色やピンク色を帯びる)、平滑(ごくまれにパッチ有)、乾くと光沢があり、条線は無い。傘は3~5%KOHで黄変する。柄は長さ(5.5)8~14㎝、幅1~2㎝、逆棍棒形で基部は球形に膨れ、中実、表面は繊維状~綿くず状の鱗片をつけ、ささくれ状になる。つばは上部~頂部につき、膜質、垂れ下がる。つぼは厚膜質、袋状(苞状)、白色、地中にあるか、くずれる。ひだはやや密につき、離生、白色、不等長で短ひだは多い。肉は白色、質が薄く、脆く、無味、若いものは無臭、成熟したものは悪臭や不快臭(甘ったるい、腐肉のような臭い)がすることがある。胞子紋は白色。胞子は無色、直径7~10µmのほぼ球形、平滑、アミロイド。坦子器は4胞子性と2胞子性の2型、基部にクランプはない。菌糸はクランプがある。
 疣の無い、白色のよく似たテングタケ類
 ●アケボノドクツルタケAmanita subjunquillea var. alba タマゴタケモドキの白色変種。傘の中央がしばしば、クリーム色~黄土色を帯び、乾くと顕著。幼菌は全体に白色でドクツルタケに似る。傘が3~5%KOHで黄変する。柄にささくれがある。胞子は球形。
 ●ニオイドクツルタケAmanita oberwinklerana 柄の基部に強い塩素に似た臭いがある。傘が3~5%KOHで変色しない。胞子は楕円形。
 ●シロタマゴテングタケ Amanita verna は傘が3~5%KOHで変色しない。柄は粉状~平滑。猛毒
 ●シロテングタケAmanita neoovoidea は傘に淡黄土色の大きなパッチをつける。胞子が惰円形。有毒 
ドクツルタケ
ドクツルタケ2
ドクツルタケ3
ドクツルタケ柄
ドクツルタケ傘
ドクツルタケ傘2
ドクツルタケひだ
ドクツルタケつぼ
発生時期 夏~秋
大 き さ 中型~大型 直径6~15㎝
栄養摂取 菌根菌
発生場所 針葉樹、広葉樹の樹林下の地上 
分  布 北半球に広く分布、オーストラリアへ帰化
食  毒 有毒(猛毒)
撮  影 豊田市 17.09.19
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