キシメジ科 Tricholomataceaeを細分してクヌギタケ科 Mycenaceae、又はラッシタケ科 Favolaschiaceaeに分類する見解がある。日本ではクヌギタケ科とすることが多い。
小型で柄が細長い。傘は直径1~3.5㎝、卵形~円錐形~中高山形、中央部が突出し、扁平にならない。背面は暗灰褐色~黒褐色、中央が濃色、縁が淡色、幼時に灰色~灰色の微毛があり、成長すると平滑、長い条線がある。柄は長さ7~15㎝、幅1~3㎜、ほぼ上下同径、下部がやや太く、中空、表面は帯紫褐色、上部がやや淡色、初期に条線(縦線)があり、基部付近に細毛が密生する。ひだは疎につき、離生、灰白色、幅約3㎜。肉はごく薄く、表面と同色、無味(わずかに酸味)、無臭(弱い芳香)。胞子紋は白色。胞子は無色、長さ9.5~12µm、幅6.5~8.5µmの楕円形、ときに油滴を含み、アミロイド。坦子器は4胞子性、長さ26~30µm、幅7~8µm
。縁シスチジアは長さ33~44µm、幅8~13µmの紡錘形、頂部が細長く伸び、ときにフォーク状に分岐する。側シスチジアは無い。
|