子実体は背面の一部で樹皮に固着し、直径2~8(15)㎝の円盤状~杯状~耳状、密に接触して群生することも多く、湿っているとゼリー質、乾くと硬くなり収縮する。背面は長い粗毛が密生し、灰黄色、光沢が無い。粗毛は長さ400~1100µm、幅4.5~6.5µm、先細の円筒形、先端は円頭。腹面は平滑、光沢があり、紫褐色~赤紫褐色、全体に子実層がつく。肉は硬いゼラチン質、乾くと革質~軟骨質になり、無味無臭。坦子器は3横隔壁の多細胞の長円柱形(キクラゲ型)、長さ(39)52~65µm、幅3~3.5(5)µm、小梗が4個ある。胞子紋は白色。胞子は無色、光滑、長さ(8)12~18(20)µm、幅5~6(9.5)µmの腎臓形~ソーセージ形。菌糸にクランプがある。
|