アンズ(アプリコット)の香りがするため、アンズタケと呼ばれ、食用とされる。
子実体は高さ7~12㎝、直立して、単生する。傘は不整の円形、直径3~10㎝の饅頭形~扁平~浅杯形、縁は不規則に波打つ。背面は粘性がなく、卵黄色、平滑。柄は長さ2~5㎝、幅5~10㎜、下部が次第に細くなり、中実、平滑、傘より濃色~淡色。柄基部のミセリウムは白色。腹面は黄色~淡黄褐色、子実層托は明瞭なしわひだ状、垂生し、分岐、接合があり、脈絡がある。肉は白色、表皮の下卵黄色、無味、アンズ臭があり、乾くと臭いが強くなる。胞子は無色、長さ7~11µm、幅4.5~6.5)µmの楕円形、平滑。菌糸にクランプあり。
アンズタケモドキ Cantharellus lateritius はアンズタケによく似ていて、しわひだが不明瞭又は平滑。
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