ミツバウツギ科  Staphyleaceae

分類 被子植物(angiosperm)-コア真正双子葉類(Core eudicots)-バラ上群 (Superrosids)-アオイ類(malvids)-クロッソソマ目(Crossosomatales)
 従来のクロンキスト体系ではムクロジ目ミツバウツギ科とされていた。APGⅡで認められなかったが、APGⅢではHuertea属、Tapiscia属をタピスキア科(Tapisciaceae) として独立することを認めた。
【ミツバウツギ科の属】
 Euscaphis(ゴンズイ属)はStaphylea(ミツバウツギ属)に統合され、Staphylea(ミツバウツギ属)およびTurpinia(ショウベンノキ属)が整理され、一部がDalrympelea(ダルリムペレア属)とされ、次の3属となった。ショウベンノキはミツバウツギ属に移されたため、属の和名が変わった。
 Dalrympelea(ダルリムペレア属)、[Jahnia]、Staphylea(ミツバウツギ属)、Turpinia(ツルピニア属)
分布 北半球の温帯中心に世界に3属約45種が分布し、日本にはミツバウツギ属が自生する。
特徴 高木又は低木、落葉又は常緑。葉は対生、奇数羽状複葉又は3小葉、まれに単葉、托葉は有又は無。小葉は柄があり、頻度は低いもののほぼ無柄もあり、羽状脈。花は両性、まれに単性、帯ピンク色~白色、垂れ下がるか又は直立し、放射相称、子房下生、円錐花序又は総状花序につく。萼片は5個、しばしば花弁状、早落性又は宿存性、覆瓦状。花弁は5個、分離又は基部で合着し、覆瓦状、まれに敷石状、萼片と等長。雄しべは5個。花糸は分離又は花冠筒部につき、花冠裂片に互生する。葯は縦の隙間から裂開する。花盤は環状~わずかに認められる程度。雌しべ群(子房)は上位、心皮は2又は3(4)、分離又は弱く統合し、子房の裂片は心皮と同数の室をもつ。花柱は分離又はわずかに統合し、胚珠は1~数個、2列に並ぶ。果実は膨らんだ蒴果又は袋果又は液果状の核果。種子は球形~卵形、偽仮種皮(arillode)は有又は無。
栽培 ミツバウツギやゴンズイの若葉はゆでて山菜として食用にされる。材はキクラゲ用のほだ木として使える。
ミツバウツギ属 ゴンズイ Staphylea japonica (Thunb.) Mabb.
ミツバウツギ Staphylea bumalda DC.