マキ科 Podocarpaceae
分類 | 裸子植物(Gymnosperms)-マツ目(Pinales) |
分布 | 北半球の熱帯から温帯にかけ19属約170種が分布し、南アメリカを中心とした熱帯に多い。日本にはイヌマキとナギの2種が自生する。 |
特徴 | 高木又は低木。常緑。雌雄異株まれに雌雄同株。葉は十字対生、類対生、又は螺旋状に並ぶ。葉身は鱗片状、たがね形、線形、気孔の線は裏面又は両面にある。花粉錐(pollen cones)は頂生、葉軸に単生又は束生又は穂状花序のように複合してつく。個々の錘(cone)は有柄又は無柄。小胞子葉(microsporophylls)は多数、螺旋状につき、明瞭な内面と外面がある。小胞子嚢(microsporangia)は2個。花粉は中国の種は2(3)気嚢型(まれに気嚢型ではない)。種子は頂生又は腋生、単生、たまに穂状花序状につき、少数~数個の螺旋状につく苞を備える。全て又は先の苞だけが、稔性、平滑又はいぼ状。基部の苞はときに融合して多汁(花序柄と共に)になり、花托(receptacle)を形成し、又は無くなる。胚珠は反転又は傾く。種子は核果状又は堅果状、全体又は部分的に、ときに色づく稔性のある卵形の鱗片(種鱗)に由来する多肉の套衣 (epimatium) に包まれる。子葉は2個。 |
栽培 | イヌマキが庭や生垣に植えられ、神社や寺院に古くから植えられた古木も多い。ナギも神社に古くから植えられている。 |
マキ属 | イヌマキ | Podocarpus macrophyllus (Thunb.) Sweet |
ナギ属 | ナギ | Nageia nagi (Thunb.) Kuntze |