ハゴロモモ科 Cabombaceae

分類 被子植物(angiosperm)-基部被子植物群(Basal angiosperms)-スイレン目(Nymphaeales)
分布 熱帯から温帯にかけて2属7種が分布し、日本にはジュンサイが自生する。
特徴 草本、池沼など生える水生植物。根茎を持ち、 不定根。栄養増殖部で気室が目立つ。茎は節間が長く、葉が対生する。葉は直立する茎につき、水面下や浮遊し、托葉はない。葉身は乳管が普通、ある。水中葉(ハゴロモモ属)は対生(輪生)、短柄があり、葉身は掌状に深裂する。浮遊葉は互生、短柄~長柄、葉身は盾状、線形~広楕円形、ときに基部で湾曲し、全縁。花序は腋生、単生花。花は両性、(2)3(4)数性、雌性先熟(protogynou)、昼間開花(diurnal)、水面又は水面上につき(たまに水中)、長い柄があり、総苞は無い。花被は果実に宿存し、子房上位。萼片は普通、3個、分離又はほとんど分離。花弁は普通3個、萼片に互生する。雄しべは3~36個、まれにそれ以上。花糸は細い。葯は縦の隙間から裂開し、付属体はない。雌しべは(1~)2~18個、1心皮、倒棍棒形又は1端が膨れる。子房は1室、面生胎座。胚珠は(1~)2~3(~5)個。花柱は短い。柱頭は頭状又は線形、沿下。果実は痩果状又は袋果状、革質、非裂開。種子は1~3個、仮種皮は無い。胚乳はまばら、外胚乳は豊富。胚は小さい。子葉は2個、肉質。n = 40, 48, 52。
用途 ジュンサイは食用として栽培されている。ハゴゴロモなどが水草として栽培されている。。
ジュンサイ属 ジュンサイ Brasenia schreberi J.F.Gmel.
ハゴロモモ属 フサジュンサイ Cabomba caroliniana A. Gray