スイレン科からハゴロモモ科(ジュンサイ科)に変更された。
　根茎があり、水中茎は長さ1～2m。葉は互生し、長さ25～40㎝の長柄に浮葉をつける。浮葉は長さ5～10㎝、幅3.5～6㎝の楕円形～卵円形、葉柄は葉の中心付近に盾状につく。若芽や若い葉の裏は寒天質の粘液で覆われ、粘る。花は紫褐色、直径1～2㎝。長さ6～10㎝の花柄の先に1個つき、水面に出て開花する。花被片は長さ10～15(20)㎜、幅2～7㎜。果実は長さ6～10㎜、種子が1～2個入る。種子は長さ2.5～4㎜、幅2～3㎜、橙褐色。2n=72, 80
　ヒツジグサ はNymphaea tetragona は花が白色、直径3～7㎝。葉は長さ約15㎝の楕円形～卵形、中心付近まで切れ込みがある。

ジュンサイ属

　 family　Cabombaceae － genus Brasenia

　若い栄養部分は非常に粘液性です。 葉はすべての浮遊性、長い葉柄がある。葉身は広楕円形で、脈は放射状、全縁。 花は風媒性、普通、長い花序柄がある。花被は派手では無い。萼片は線状長円形～狭卵形。 花弁は狭長円形で、基部に耳は無い。 雄しべは12～36(～51)本、萼片と花弁の両方に対生。雌しべは6～18本。胚珠(1～)2個。 柱頭は線形沿下する。果実はわずか～強く紡錘形。種子は卵形、いぼ状突起はない。
　世界に1種だけ、主に北半球の温帯および山地熱帯に分布し、ただし、西アジアおよびヨーロッパには存在しない。

ジュンサイ属の主な種と園芸品種

1 Brasenia schreberi J.F.Gmel.　 ジュンサイ　蓴菜
　　synonym　Brasenia peltata Pursh
　日本(北海道、本州、四国、九州、沖縄)、朝鮮、中国、台湾、ロシア、インド、アフリカ、オーストラリア、北アメリカ、南アメリカ原産。中国名は莼菜 chun cai。英名はwater-shield, purple wen-dock。
　多年草、浮葉植物。根茎があり、水中茎は長さ1～2m。葉は互生し、長さ25～40㎝の長柄に浮葉をつける。浮葉は長さ5～10㎝、幅3.5～6㎝の楕円形～卵円形、葉柄は葉の中心付近に盾状につく。若芽や若い葉の裏は寒天質の粘液で覆われ、粘る。花は紫褐色、直径1～2㎝。長さ6～10㎝の花柄の先に1個つき、水面に出て開花する。花被片は長さ10～15(20)㎜、幅2～7㎜。果実は長さ6～10㎜、種子が1～2個入る。種子は長さ2.5～4㎜、幅2～3㎜、橙褐色。2n=72, 80。花期は6～8月。

参考

1) Flora of China
　Brasenia 2) Plants of the World Online| Kewscience
　Brasenia 3) World Flora Online
　Brasenia