タイヌビエ 田犬稗

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Flora of Mikawa

イネ科 Poaceae イヌビエ属

別 名 クサビエ
中国名 水田稗 shui tian bai
英 名 rice barnyardgrass
学 名 Echinochloa oryzicola Vasing.
Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. oryzicola (Vasing.) Ohwi
Echinochloa phyllopogon (Stapf) Koso-Pol.
Echinochloa oryzoides auct. non (Ard.) Fritsch
タイヌビエ穂
タイヌビエ穂2
タイヌビエ葉
タイヌビエ茎
タイヌビエ
タイヌビエの小穂
花 期 7~10月
高 さ 40~90㎝
生活型 1年草
生育場所 水田など湿った場所
分 布 在来種 北海道、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾、インド、インドネシア、パキスタン、中央アジア、ロシア、ヨーロッパ、アメリカ
撮 影 蒲郡市西浦町  09.7.19
水田の雑草としてきらわれている。
 葉は長さ10~30㎝、幅1~1.5㎝、葉縁が白く肥厚する。無毛であるが、まれに下部の葉裏に毛がある。花序は長さ8~15㎝。小穂は淡緑色、大きく、長さ3.8~6(4以上)㎜、芒はやや長いことがあり、3~10(20)㎜。第1苞頴は小穂の長さの1/2~2/3と大きく、先が尖る。イヌビエと異なり第1小花の護頴の表面に光沢があり、膨らんでいる(腹が丸い)。護頴は長さ3.5~5㎜。2n=54
 上の写真の4個の小穂はすべて同じ花序のものであり、この2種のタイプが混在していた。写真のものは水田でなく、畑に生えていたものであり、紫褐色を帯びていて、葉縁も紫褐色である。全体に大型(草丈80㎝、小穂の長さ3~4.5㎜)であることから、タイヌビエと判断した。
 ヒメタイヌビエの小穂の長さは3㎜程度であり、ヒメタイヌビエには芒がほとんどなく(0.5~1㎜)、第1苞頴が小さい。