ヒメタイヌビエ 姫田犬稗

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Flora of Mikawa

イネ科 Poaceae イヌビエ属

中国名 硬稃稗 ying fu bai
学 名 Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. formosensis Ohwi
Echinochloa glabrescens Kossenko
Echinochloa crus-galli (L.) P.Beauv. var. kasaharae Ohwi
ヒメタイヌビエ穂
ヒメタイヌビエ穂2
ヒメタイヌビエ花序軸
ヒメタイヌビエ葉
ヒメタイヌビエ
ヒメタイヌビエの小穂と果実
花 期 7~10月
高 さ 60~80㎝
生活型 1年草
生育場所 水田、湿地
分 布 在来種 本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄、中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、アフリカ
撮 影 蒲郡市竹谷町  09.8.5
タイヌビエと同じように第1小花の護頴の表面に光沢があり、硬く、膨らんでいる(腹が丸い)。茎は基部でわずかに曲がるか、直立する。葉鞘は無毛、平滑。葉は長さ10~30㎝、幅0.6~1.2㎝、無毛、縁が白色に肥厚する。花序は長さ8~15㎝。花序枝は長さ1~4㎝。小穂は淡緑色、タイヌビエより小さく、長さ3~4(3.5~5)㎜、芒はほとんど無く、長くなることはない(0.5~1㎜)。第1苞頴は小さく、小穂の1/3~1/2の長さ、鈍頭。イヌビエヒメイヌビエと異なり第1小花の護頴が膨らみ光沢があるのが特徴である。2n=54
 ヒメタイヌビエも水田に生えるのが普通であるが、これは農道の側溝にあったものである。写真のものは草丈約25㎝しかなく、小穂も小さい。紫色を帯びているが、ヒメタイヌビエとした。
 タイワンイヌビエ Echinochloa glabrescens はヒメタイヌビエと同じものと考えられている。
 タイヌビエは小穂が長さ3.5~4.5(普通4以上)㎜と大きく、芒が長いことがある。第1苞頴も大きく、先が尖る。