三河地域のサワオトギリ 沢弟切
Flora of Mikawa
オトギリソウ科 Guttiferae オトギリソウ属
学 名 | Hypericum pseudopetiolatum R. Keller |
花 期 | 7~8月 |
高 さ | 10~40㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 山地の水辺、湿地 |
分 布 | 在来種 北海道、本州、四国、九州(主に日本海側)オトギリソウ |
撮 影 | 新城市(旧作手村) 13.6.27 |
新城市(旧作手村))内のサワオトギリと思われるものの萼片の黒点を確認したところ、無柄の黒点がほとんどであるが、小さい萼片に2個の有柄の黒点があった。大きい葉は長さ2.8㎝、幅8㎜であり、萼片は長さ2.5~5㎜、いずれもサワオトギリの範囲にほぼ入っている。新城市より北に位置する茶臼山周辺のものも同様と考えられる。太平洋側のものをほとんどナガサキオトギリとするのは誤りと思われ、萼片の黒点に有柄のものが無いことを確認する必要がある。ナガサキオトギリの葉形については幅が細いともいわれているが、あてにならない。神奈川県植物誌では葉が倒卵形、長さ2㎝以下、萼片も小さく、長さ約2㎜としている。
サワオトギリは茎がやや曲がりながら、直立し、上部で分枝する。葉は対生し、長さ2~4㎝、幅6~12㎜の倒卵形~長楕円形、全縁、先は円頭、基部は広い楔形、縁には黒点があり、内部に明点が多数あり黒点はない。花の直径は約1㎝。花弁は4~6(普通5)個、長さ4~6㎜、明線があり、縁に黒点がある。雄しべは5~7個が束になり3束ある。雌しべ1個、花柱3個、長さ1.3~2㎜。萼片は花弁と同数、長さ3.5~5.5㎜、大きさが不揃い、明点が多数あり、縁の黒点に有柄のものがある。蒴果は長さ5~8㎜の広卵形、熟すと先が3裂し、種子を落とす。種子は07~0.8㎜の長楕円形。
ナガサキオトギリはサワオトギリから独立種 Hypericum kiusianum Koidz. var. kiusianum とされたものである。ソハヤキ型であり、箱根を北限とし、太平洋側に分布する。高さは普通20㎝以下。葉が長さ15~20㎜の倒卵形、幅がやや狭い倒披針形のものもあるともいわれている。花の直径は約1㎝。花弁は長さ4~5㎜、縁に黒点がある。萼片は長約2㎜、縁の黒点が有柄であることはない。
サワオトギリは茎がやや曲がりながら、直立し、上部で分枝する。葉は対生し、長さ2~4㎝、幅6~12㎜の倒卵形~長楕円形、全縁、先は円頭、基部は広い楔形、縁には黒点があり、内部に明点が多数あり黒点はない。花の直径は約1㎝。花弁は4~6(普通5)個、長さ4~6㎜、明線があり、縁に黒点がある。雄しべは5~7個が束になり3束ある。雌しべ1個、花柱3個、長さ1.3~2㎜。萼片は花弁と同数、長さ3.5~5.5㎜、大きさが不揃い、明点が多数あり、縁の黒点に有柄のものがある。蒴果は長さ5~8㎜の広卵形、熟すと先が3裂し、種子を落とす。種子は07~0.8㎜の長楕円形。
ナガサキオトギリはサワオトギリから独立種 Hypericum kiusianum Koidz. var. kiusianum とされたものである。ソハヤキ型であり、箱根を北限とし、太平洋側に分布する。高さは普通20㎝以下。葉が長さ15~20㎜の倒卵形、幅がやや狭い倒披針形のものもあるともいわれている。花の直径は約1㎝。花弁は長さ4~5㎜、縁に黒点がある。萼片は長約2㎜、縁の黒点が有柄であることはない。