オオタマツリスゲ 大玉釣菅
Flora of Mikawa
カヤツリグサ科 Cyperaceae スゲ属
学 名 | Carex rouyana Franch. synonym Carex filipes var. rouyana (Franch.) Kük. synonym Carex filipes subsp. rouyana (Franch.) T.Koyama |
果 期 | 4~6月 |
高 さ | 30~50㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 丘陵地や低山地の林内の明るくやや湿った場所 |
分 布 | 在来種 本州(東北地方南部~近畿地方) |
撮 影 | 五井山 13.4.12 |
以前はタマツリスゲ(Carex filipes)の変種に分類されていた。愛知県絶滅危惧ⅠB類に指定されている。三河では確認されていない。やや小型で、果胞に毛があり、誤認の可能性があるが、最も近いものであると思われるため、オオタマツリスゲとした。確認したものは雄小穂が赤紫色を帯び、長さ約1.5㎝、花柄が長さ約3㎝。雌小穂は果胞が5~8個つく。果胞は長さ6~7㎜、鱗片より長く、短毛がまばらにあり(オオタマツリスゲは無毛)、口部は2歯。鱗片は白色、中肋が幅広く緑色。
日本固有種。多年草、高さ30~50㎝。基部の葉鞘は淡褐色、ときに一部が赤褐色になる。葉は柔らかく、粉緑色、花茎より短く、幅3~6(8)㎜。前年の葉はほとんど残らない。苞は花序より短く、有鞘、最下のものは長い鞘となる。小穂は茎の上部に数個つく。頂小穂は雄性、長さ1~2(3)㎝、赤色を帯び、長い柄があり抽出する。側小穂は雌性、まばらに3~6(7)個の果胞をつけ、長さ1.5~2㎝。最下の側小穂は細長い柄があり、垂れ下がる。雌鱗片は一部褐色を帯び、果胞より短い。果胞は長さ6~7㎜、無毛、わずかに脈があり、嘴は著しく長く、口部は2歯(斜めの切形)。果実は長さ2.5~3㎜。柱頭は3岐。果期は4~6月。
タマツリスゲは基部の鞘が赤紫色。葉幅が2~4(6)㎜。頂小穂は赤褐色、長さ5~17㎜、柄が普通3~15㎜と短い。果胞は無毛、長さ5~7㎜、嘴が長い。
コジュズスゲは雌小穂が似ているが、雄小穂が緑白色でほとんど柄がなく、最上部の雌小穂と接する。
日本固有種。多年草、高さ30~50㎝。基部の葉鞘は淡褐色、ときに一部が赤褐色になる。葉は柔らかく、粉緑色、花茎より短く、幅3~6(8)㎜。前年の葉はほとんど残らない。苞は花序より短く、有鞘、最下のものは長い鞘となる。小穂は茎の上部に数個つく。頂小穂は雄性、長さ1~2(3)㎝、赤色を帯び、長い柄があり抽出する。側小穂は雌性、まばらに3~6(7)個の果胞をつけ、長さ1.5~2㎝。最下の側小穂は細長い柄があり、垂れ下がる。雌鱗片は一部褐色を帯び、果胞より短い。果胞は長さ6~7㎜、無毛、わずかに脈があり、嘴は著しく長く、口部は2歯(斜めの切形)。果実は長さ2.5~3㎜。柱頭は3岐。果期は4~6月。
タマツリスゲは基部の鞘が赤紫色。葉幅が2~4(6)㎜。頂小穂は赤褐色、長さ5~17㎜、柄が普通3~15㎜と短い。果胞は無毛、長さ5~7㎜、嘴が長い。
コジュズスゲは雌小穂が似ているが、雄小穂が緑白色でほとんど柄がなく、最上部の雌小穂と接する。