オオバノヤエムグラ 大葉の八重葎
Flora of Mikawa
アカネ科 Rubiaceae ヤエムグラ属
中国名 | 东北猪殃殃 dong bei zhu yang yang |
学 名 | Galium pseudoasprellum Makino synonym Galium pseudoasprellum Makino var. pseudoasprellum synonym Galium dahuricum Turczaninow ex Ledebour var. lasiocarpum (Makino) Nakai synonym Galium manshuricum Kitag. エゾムグラ synonym Galium pseudoasprellum Makino var. bingoense Murata et Ezuka ビンゴムグラ |
花 期 | 6~7月 |
高 さ | 50~100㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 山地の森林、牧草地、溝の側 |
分 布 | 在来種 北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国 |
撮 影 | 豊田市(旧稲武町) 7.9.15 |
オオバノヤエムグラはアカネ科ヤエムグラ属の山地に生える雑草。
多年草。高さ50~100㎝。茎は枝分れし、つる状になる。茎には4稜があり、小さな逆刺がある。葉は長さ1.5~2.5㎝、幅5~10㎜、4~6個輪生し、倒被針形~楕円形で、葉の先は急に狭まり短い刺状になる。上部では4~5個輪生、下部では5~6個輪生し、花序のつく葉は小さくて幅が狭い。枝先や葉腋から分岐した細長い花序を出し、黄緑色の小さな花を緩く、多数つける。花序柄と小花柄は長い。花冠は直径約1.5㎜、4裂する。子房と分果には密に密着または開出する鉤状毛がある。果実は2分果、直径1.5~2㎜。花期は6~7月。果期は8~10月。
YListではエゾムグラ(Galium manshuricum Kitag.)とビンゴムグラ(Galium pseudoasprellum Makino var. bingoense)を分けているが、POWOでは異名としている。
オオパノヤエムグラ(Galiump pseudo-asprellum Makino) は茎が長くのびて他物にからみつき、枝上の葉はしばしば4~5出になり、花序は頂生又は肢生し枝先で大きいまばらな円錘状をなし、小花柄はしばしば不同長で小苞をつけ、花は淡緑色、子房、果実には常に開出する鉤状毛を密生していて、明らかにエゾムグラとは別種である。
名前とは違いヤエムグラとはあまり似ていない。ヤエムグラは葉が6~8個輪生する。花序が小さい。
キクムグラ(マルバノヨツバムグラ) Galium kikumugura は葉が長さ6~15㎜、幅3~8㎜、4個まれに5個輪生し、葉先が鈍頭で、先端が刺状になる。小花柄が短く、花が白色。
ヤブムグラ Galium niewerthii は中国の浙江省(昌化)と日本に分布し、中国名を昌化拉拉藤という。茎が無毛、葉が4~5個輪生し、果実が無毛。Flora of China ではダリアムグラ Galium davuricum var. dahuricum と同一とし、中国名は大叶猪殃殃(da ye zhu yang yang)といい、中国、朝鮮、ロシアに分布する。
ヤマムグラ Galium pogonanthum は茎が無毛、葉が4個輪生し、花冠の外側に白毛がある。
コメツブヤエムグラ Galium divaricatum は地中海沿岸、黒海周辺原産、世界に広く帰化している。茎は細く、よく分枝し、葉が5~8個、輪生する。葉は長さ5~7㎜、幅約0.5㎜と細い。開花は6~7月。果実は無毛、刺が無い。2n=44。
多年草。高さ50~100㎝。茎は枝分れし、つる状になる。茎には4稜があり、小さな逆刺がある。葉は長さ1.5~2.5㎝、幅5~10㎜、4~6個輪生し、倒被針形~楕円形で、葉の先は急に狭まり短い刺状になる。上部では4~5個輪生、下部では5~6個輪生し、花序のつく葉は小さくて幅が狭い。枝先や葉腋から分岐した細長い花序を出し、黄緑色の小さな花を緩く、多数つける。花序柄と小花柄は長い。花冠は直径約1.5㎜、4裂する。子房と分果には密に密着または開出する鉤状毛がある。果実は2分果、直径1.5~2㎜。花期は6~7月。果期は8~10月。
YListではエゾムグラ(Galium manshuricum Kitag.)とビンゴムグラ(Galium pseudoasprellum Makino var. bingoense)を分けているが、POWOでは異名としている。
(1) Galium manshuricum Kitag. エゾムグラ 蝦夷葎
synonym Galium davuricum auct. non Turcz. ex Ledeb.synonym Galium davuricum Turcz. ex Ledeb. var. manshuricum (Kitag.) H.Hara [The Plant List]
エゾムグラ(Galium manshuricum Kitag.)は北海道に分布する。オオバノヤエムグラ、ハナムグラと ダフリアムグラ(G.dahuricum)に似るが、花序がまばらで散開し、花梗は長く糸状で、G.davuricumに最も近い。G.davuricum と比べ葉の先が一層とがり、葉辺や茎の節にある逆毛が長く、葉上面中肋上に太い上向毛があり、子房にはやや倒れた鉤状毛が密生する。オオパノヤエムグラ(Galiump pseudo-asprellum Makino) は茎が長くのびて他物にからみつき、枝上の葉はしばしば4~5出になり、花序は頂生又は肢生し枝先で大きいまばらな円錘状をなし、小花柄はしばしば不同長で小苞をつけ、花は淡緑色、子房、果実には常に開出する鉤状毛を密生していて、明らかにエゾムグラとは別種である。
(2) Galium pseudoasprellum Makino var. bingoense Murata et Ezuka ビンゴムグラ 備後葎
北海道、本州に分布する。 オオバノヤエムグラによく似るが、全体にやや繊細。葉が茎の基部から4輪生するが、まれに茎の中部では5(6)輪生する。オオバノヤエムグラは上部の枝のみで4輪生する。名前とは違いヤエムグラとはあまり似ていない。ヤエムグラは葉が6~8個輪生する。花序が小さい。
キクムグラ(マルバノヨツバムグラ) Galium kikumugura は葉が長さ6~15㎜、幅3~8㎜、4個まれに5個輪生し、葉先が鈍頭で、先端が刺状になる。小花柄が短く、花が白色。
ヤブムグラ Galium niewerthii は中国の浙江省(昌化)と日本に分布し、中国名を昌化拉拉藤という。茎が無毛、葉が4~5個輪生し、果実が無毛。Flora of China ではダリアムグラ Galium davuricum var. dahuricum と同一とし、中国名は大叶猪殃殃(da ye zhu yang yang)といい、中国、朝鮮、ロシアに分布する。
ヤマムグラ Galium pogonanthum は茎が無毛、葉が4個輪生し、花冠の外側に白毛がある。
コメツブヤエムグラ Galium divaricatum は地中海沿岸、黒海周辺原産、世界に広く帰化している。茎は細く、よく分枝し、葉が5~8個、輪生する。葉は長さ5~7㎜、幅約0.5㎜と細い。開花は6~7月。果実は無毛、刺が無い。2n=44。