ムベ 郁子
Flora of Mikawa
アケビ科 Lardizabalaceae ムベ属
別 名 | トキワアケビ |
英 名 | stauntonia vine , Japanese Staunton Vine |
学 名 | Stauntonia hexaphylla (Thunb.) Decne. |
花 期 | 4~5月 |
高 さ | つる性 |
生活型 | 常緑木 |
生育場所 | 海岸に近い林内、林縁 |
分 布 | 在来種 本州(関東地方以南)、四国、九州、沖縄、朝鮮 |
撮 影 | 蔵王山 05.4.17 |
ムべは常緑であり、別名は常緑のアケビという意味から。葉は3~7の掌状複葉。3小葉のときは小葉の幅が広いときが多い。小葉は革質、全縁で、先が少し尖る。葉表は緑色が濃く光沢のあり、葉裏は淡緑色、細かい網状脈が見える。雌雄同株。花は雄、雌とも似た鐘形で、萼の先は6分裂して開く。萼片は外側の3個は幅が狭く、内側の3個の幅が広い。花の表面は淡黄白色で淡紅紫色の筋があり、内面は紫褐色。秋に果実は赤紫色に熟し、熟しても果実に割れ目は入らない。
日本に分布するアケビ科にはアケビ、ミツバアケビ、ムベの3種があり、どれもつる性で、実は秋に熟し、甘く食べられる。3種は葉で判別できる。アケビの葉は5小葉の掌状複葉で、小葉は楕円形、全縁、先が丸い。ミツバアケビの葉は3小葉で、縁に波状の不規則な鋸歯がある。5小葉のミツバアケビはゴヨウアケビと呼ばれ、アケビとミツバアケビの自然交雑種とされている。ムベだけ常緑で、葉質が厚い。
ナントウトキワアケビ Stauntonia obovatifoliola は台湾に分布する。花が淡黄色。
蔓性木、常緑。雌雄同株又は雌雄異株。冬芽は鱗片が多数、数輪につく。外側の芽鱗は覆瓦状、普通、短く、幅が広い。内側の芽鱗は外側の芽鱗より長く、舌状又は帯状。葉は互生し、長い葉柄がある、葉身は掌状、3~9小葉又は羽状に3小葉。小葉柄は不等。小葉は全縁。花序は腋生、花が数個10個以上つく。苞が花序の基部につき、鱗片状。萼片は6個。外側の3個は敷石状。花弁は無いかまたは6個で不明瞭。雄花は雄しべが6個、花糸は期部で合着して筒になり、又は基部だけ合着する。葯隔の先の付属体しばしば骨状又は短突起がある。退化雌しべは3個、花糸の筒で覆われる。雌花は萼片が普通、雄花の萼片より大きい。仮雄しべは小さく、鱗片があり、無柄、花弁に対生する心皮の基部につく。心皮は3個、真っすぐ、無柄。胚珠は数列につく。果実は1個又は対につき、まれに3個束生し、ときに外側の縫合線に沿って裂開する。種子は多数、果肉に埋まる。英名はStaunton Vineと呼ばれる。
世界に約25種があり、中国、インド北部、日本、ミャンマー、ベトナムに分布する。中国には20種ある。
日本(本州の関東地方以南、四国、九州、沖縄)、朝鮮原産。英名はstauntonia vine , Japanese Staunton Vine。別名はトキワアケビ。
つる性木。ムべは常緑であり、別名は常緑のアケビという意味から。葉は3~7の掌状複葉。3小葉のときは小葉の幅が広いときが多い。小葉は革質、全縁で、先が少し尖る。葉表は緑色が濃く光沢のあり、葉裏は淡緑色、細かい網状脈が見える。雌雄同株。花は雄、雌とも似た鐘形で、萼の先は6分裂して開く。萼片は外側の3個は幅が狭く、内側の3個の幅が広い。花の表面は淡黄白色で淡紅紫色の筋があり、内面は紫褐色。秋に果実は赤紫色に熟し、熟しても果実に割れ目は入らない。花期は4~5月。
品種) 'Cartwheel' , 'Shiromi'
2 Stauntonia obovata Hemsl. タイワンアケビ 台湾木通
synonym Akebia cavaleriei Léveillé
中国(福建省、広東省、広西チワン族自治区、湖南省、江西省、四川省)、台湾原産。中国名は倒卵叶野木瓜 dao luan ye ye mu gua。標高300~800mの山の斜面や谷沿いの開けた~密な森林に生える。
雌雄同株。 茎と枝は細く、条線がある。葉柄は細く、長さ2~6(~8) cm。 葉身は掌状に3~5(または6)裂。小葉柄は長さ0.8~2(3)㎝。 小葉は形と大きさが変化し、通常は倒卵形、ときに長円形~広楕円形または倒披針形、側小葉はときにわずかに非対称、長さ3.5~6(~11)㎝×幅1.5~3(~6)㎝、ほぼ革質、下面は粉を帯びた白緑色、上面は暗緑色で光沢があり、基部は楔形~広楔形、縁はわずかに外巻し、先は円形、ときに鋭形~尖鋭形になる。一次脈は3本。二次脈は4~7対。三次細脈と二次脈は両面とも目立たないか、または下面に突出して上面でわずかに凹む。総状花序は2~3個、長さ4~5㎝、花は少数つく。苞は宿存性。花序柄と小花柄は細い。花は白黄色。小苞は小さく、脱落性。外側の3萼片は卵状披針形、長さ9~10㎜×幅3.5~4㎜、縁はわずかに外巻し、先は尖鋭形。内側の3萼片は線状披針形で、幅は1㎜未満。花弁は無い。雄花:雄しべは長さ3.5~4㎜。花糸は長さ約2㎜、筒部に合着する。葯は離生。葯隔の先の付属体は短突起があり、小さい。退化雌しべ(pistillodes)は非常に小さく、花糸筒内に隠されている。雌花:仮雄しべが6個、鱗片状、長さ0.5㎜未満。心皮は3個。柱頭は小さく、頭状。果実は乾と褐黒色、楕円形~卵形、長さ4~5㎝、密にいぼ状突起がある。種子は卵状腎形~ほぼ三角形で、わずかに扁平、長さ8~10㎜×幅5~6㎜。種皮は褐黒色で光沢がある。花期は2~4月。果期は9~11月。
3 Stauntonia obovatifoliola Hayata ナントウトキワアケビ
synonym Stauntonia hexaphylla f. cordata H.L.Li
synonym Stauntonia obovatifoliola var. pinninervis Hayata
台湾原産。中国名は石月 shi yue。標高500~900mの谷沿いの小川のそばの開かれた~鬱蒼とした森林内に生え、木によじ登る。
雌雄同株。 枝と小枝は円柱形、条線がある。葉柄は長さ約3㎝。葉身は掌状複葉、5~7小葉。小葉柄は長さ1~3㎝。小葉は倒卵形~倒卵状長円形、長さ6~10㎝×幅3~4.5㎝、紙質、下面は粉白色、上面に光沢があり、基部は鈍形~円形、先は急に狭まり、長さ3~5㎜の鈍形の尾状になり、短い芒がある。総状花序は数個、花は3~5(~7)個つく。苞は宿存性。花序柄と小花柄は細いが、雌花の小花柄は太い。萼片は雌花では太くなる。外側の3萼片は卵状披針形、約・長さ2㎝×幅0.7㎝。 内側の3萼片は線状披針形~披針形。花弁は無い。雄花:萼片は淡黄緑色、上面は帯紫色、外側3萼片は長さ13~15㎜×幅約5㎜。 葯隔の先の付属体は長さ1~1.5㎜。花糸は合着して筒部になる。雌しべは糸状で非常に小さい。 雌花: 仮雄しべは長さ約1㎜、長円形。 心皮は卵状円柱形。果実は楕円形、長さ5~9㎝×幅3~5cm。花期4~5月。果期は9~11月。
4 Stauntonia purpurea Y.C.Liu et F.Y.Lu ムラサキムベ 紫郁子
台湾原産。中国名は紫花野木瓜 zi hua ye mu gua。英名はpurple-flowered staunton vine。標高1000~1600mの谷沿いの鬱蒼とした森、小道脇の低木の間に生える。
雌雄同株。 若い茎と枝は緑色で条線があり、成熟したものは灰褐色で粗い樹皮をもつ。葉柄は長さ3~6(~8)㎝。 葉身は掌状に3~5葉状。 小葉は長楕円形から倒卵形-長楕円形、長さ5~9(~11)㎝×幅2.5~5㎝、革質、下面は灰緑色で密に白褐色のしみがあり(maculate)、上面は緑色、基部は鈍い円形、縁は乾くとパリパリになり(crisp)、先は尖鋭形~鈍い円形で尖頭形、二次脈が下面で目立つ。散房花序状の総状花序は2または3個つき、花が3~7個つく。苞は宿存する。小花柄は長さ2~5㎝。萼片は基部が淡黄色で紫色の条線があり、またはときに全体が紫色になる。外側の3萼片は卵状披針形、長さ10~15㎜×幅3~5㎜、雌花の方が大きい。内側の3萼片は線状披針形、長さ9~12㎜×幅2~3㎜。花弁は無い。雄花:花糸は長さ約3㎜、合着して筒部になる。葯は長さ約4㎜。葯隔の先の付属体は角(つの)状、長さ2~3㎜。雌花:仮雄しべは長さ約1㎜。心皮は卵状円柱形、長さ約4㎜。柱頭は頭状、無柄。果実は熟すと黄色、楕円形、乾くと結腸形(colon-shaped)、長さ3~7㎝×幅2~3㎝。種子は帯黒色。花期4~5月。果期は9~10月。
雌雄同株。 枝と小枝は円柱形で、条線がある。葉柄は長さ3~8㎝。小葉は倒卵形~広へら形、長さ4~10㎝×2~4.5㎝だが基部の1~2個は小さく、革質、基部は狭く円形~広楔形、先は急に狭まりわずかに曲がった長さ1~2.5㎝の尾状になる。 総状花序は数個、束生し、花が3~5個つく。花弁がない。雄花は萼片が淡黄緑色、外側の3萼片は長さ1~1.2㎝。花糸は筒状に合着すし、葯隔の先の付属体は長さ約1㎜、雌しべは糸状で非常に小さい。雌花は見られない。果実は長円形~楕円形、長さ4~6㎝×幅3~3.5cm。種子は三角形、扁平、約・長さ10㎜×幅7㎜、種皮は暗褐色で光沢がある。花期は4月。果期は6~7月。
Stauntonia
Stauntonia
Stauntonia
日本に分布するアケビ科にはアケビ、ミツバアケビ、ムベの3種があり、どれもつる性で、実は秋に熟し、甘く食べられる。3種は葉で判別できる。アケビの葉は5小葉の掌状複葉で、小葉は楕円形、全縁、先が丸い。ミツバアケビの葉は3小葉で、縁に波状の不規則な鋸歯がある。5小葉のミツバアケビはゴヨウアケビと呼ばれ、アケビとミツバアケビの自然交雑種とされている。ムベだけ常緑で、葉質が厚い。
ナントウトキワアケビ Stauntonia obovatifoliola は台湾に分布する。花が淡黄色。
ムベ属
family Lardizabalaceae - genus Stauntonia蔓性木、常緑。雌雄同株又は雌雄異株。冬芽は鱗片が多数、数輪につく。外側の芽鱗は覆瓦状、普通、短く、幅が広い。内側の芽鱗は外側の芽鱗より長く、舌状又は帯状。葉は互生し、長い葉柄がある、葉身は掌状、3~9小葉又は羽状に3小葉。小葉柄は不等。小葉は全縁。花序は腋生、花が数個10個以上つく。苞が花序の基部につき、鱗片状。萼片は6個。外側の3個は敷石状。花弁は無いかまたは6個で不明瞭。雄花は雄しべが6個、花糸は期部で合着して筒になり、又は基部だけ合着する。葯隔の先の付属体しばしば骨状又は短突起がある。退化雌しべは3個、花糸の筒で覆われる。雌花は萼片が普通、雄花の萼片より大きい。仮雄しべは小さく、鱗片があり、無柄、花弁に対生する心皮の基部につく。心皮は3個、真っすぐ、無柄。胚珠は数列につく。果実は1個又は対につき、まれに3個束生し、ときに外側の縫合線に沿って裂開する。種子は多数、果肉に埋まる。英名はStaunton Vineと呼ばれる。
世界に約25種があり、中国、インド北部、日本、ミャンマー、ベトナムに分布する。中国には20種ある。
ムベ属の主な種と園芸品種
1 Stauntonia hexaphylla (Thunb.) Decne. ムベ 郁子日本(本州の関東地方以南、四国、九州、沖縄)、朝鮮原産。英名はstauntonia vine , Japanese Staunton Vine。別名はトキワアケビ。
つる性木。ムべは常緑であり、別名は常緑のアケビという意味から。葉は3~7の掌状複葉。3小葉のときは小葉の幅が広いときが多い。小葉は革質、全縁で、先が少し尖る。葉表は緑色が濃く光沢のあり、葉裏は淡緑色、細かい網状脈が見える。雌雄同株。花は雄、雌とも似た鐘形で、萼の先は6分裂して開く。萼片は外側の3個は幅が狭く、内側の3個の幅が広い。花の表面は淡黄白色で淡紅紫色の筋があり、内面は紫褐色。秋に果実は赤紫色に熟し、熟しても果実に割れ目は入らない。花期は4~5月。
品種) 'Cartwheel' , 'Shiromi'
2 Stauntonia obovata Hemsl. タイワンアケビ 台湾木通
synonym Akebia cavaleriei Léveillé
中国(福建省、広東省、広西チワン族自治区、湖南省、江西省、四川省)、台湾原産。中国名は倒卵叶野木瓜 dao luan ye ye mu gua。標高300~800mの山の斜面や谷沿いの開けた~密な森林に生える。
雌雄同株。 茎と枝は細く、条線がある。葉柄は細く、長さ2~6(~8) cm。 葉身は掌状に3~5(または6)裂。小葉柄は長さ0.8~2(3)㎝。 小葉は形と大きさが変化し、通常は倒卵形、ときに長円形~広楕円形または倒披針形、側小葉はときにわずかに非対称、長さ3.5~6(~11)㎝×幅1.5~3(~6)㎝、ほぼ革質、下面は粉を帯びた白緑色、上面は暗緑色で光沢があり、基部は楔形~広楔形、縁はわずかに外巻し、先は円形、ときに鋭形~尖鋭形になる。一次脈は3本。二次脈は4~7対。三次細脈と二次脈は両面とも目立たないか、または下面に突出して上面でわずかに凹む。総状花序は2~3個、長さ4~5㎝、花は少数つく。苞は宿存性。花序柄と小花柄は細い。花は白黄色。小苞は小さく、脱落性。外側の3萼片は卵状披針形、長さ9~10㎜×幅3.5~4㎜、縁はわずかに外巻し、先は尖鋭形。内側の3萼片は線状披針形で、幅は1㎜未満。花弁は無い。雄花:雄しべは長さ3.5~4㎜。花糸は長さ約2㎜、筒部に合着する。葯は離生。葯隔の先の付属体は短突起があり、小さい。退化雌しべ(pistillodes)は非常に小さく、花糸筒内に隠されている。雌花:仮雄しべが6個、鱗片状、長さ0.5㎜未満。心皮は3個。柱頭は小さく、頭状。果実は乾と褐黒色、楕円形~卵形、長さ4~5㎝、密にいぼ状突起がある。種子は卵状腎形~ほぼ三角形で、わずかに扁平、長さ8~10㎜×幅5~6㎜。種皮は褐黒色で光沢がある。花期は2~4月。果期は9~11月。
3 Stauntonia obovatifoliola Hayata ナントウトキワアケビ
synonym Stauntonia hexaphylla f. cordata H.L.Li
synonym Stauntonia obovatifoliola var. pinninervis Hayata
台湾原産。中国名は石月 shi yue。標高500~900mの谷沿いの小川のそばの開かれた~鬱蒼とした森林内に生え、木によじ登る。
雌雄同株。 枝と小枝は円柱形、条線がある。葉柄は長さ約3㎝。葉身は掌状複葉、5~7小葉。小葉柄は長さ1~3㎝。小葉は倒卵形~倒卵状長円形、長さ6~10㎝×幅3~4.5㎝、紙質、下面は粉白色、上面に光沢があり、基部は鈍形~円形、先は急に狭まり、長さ3~5㎜の鈍形の尾状になり、短い芒がある。総状花序は数個、花は3~5(~7)個つく。苞は宿存性。花序柄と小花柄は細いが、雌花の小花柄は太い。萼片は雌花では太くなる。外側の3萼片は卵状披針形、約・長さ2㎝×幅0.7㎝。 内側の3萼片は線状披針形~披針形。花弁は無い。雄花:萼片は淡黄緑色、上面は帯紫色、外側3萼片は長さ13~15㎜×幅約5㎜。 葯隔の先の付属体は長さ1~1.5㎜。花糸は合着して筒部になる。雌しべは糸状で非常に小さい。 雌花: 仮雄しべは長さ約1㎜、長円形。 心皮は卵状円柱形。果実は楕円形、長さ5~9㎝×幅3~5cm。花期4~5月。果期は9~11月。
4 Stauntonia purpurea Y.C.Liu et F.Y.Lu ムラサキムベ 紫郁子
台湾原産。中国名は紫花野木瓜 zi hua ye mu gua。英名はpurple-flowered staunton vine。標高1000~1600mの谷沿いの鬱蒼とした森、小道脇の低木の間に生える。
雌雄同株。 若い茎と枝は緑色で条線があり、成熟したものは灰褐色で粗い樹皮をもつ。葉柄は長さ3~6(~8)㎝。 葉身は掌状に3~5葉状。 小葉は長楕円形から倒卵形-長楕円形、長さ5~9(~11)㎝×幅2.5~5㎝、革質、下面は灰緑色で密に白褐色のしみがあり(maculate)、上面は緑色、基部は鈍い円形、縁は乾くとパリパリになり(crisp)、先は尖鋭形~鈍い円形で尖頭形、二次脈が下面で目立つ。散房花序状の総状花序は2または3個つき、花が3~7個つく。苞は宿存する。小花柄は長さ2~5㎝。萼片は基部が淡黄色で紫色の条線があり、またはときに全体が紫色になる。外側の3萼片は卵状披針形、長さ10~15㎜×幅3~5㎜、雌花の方が大きい。内側の3萼片は線状披針形、長さ9~12㎜×幅2~3㎜。花弁は無い。雄花:花糸は長さ約3㎜、合着して筒部になる。葯は長さ約4㎜。葯隔の先の付属体は角(つの)状、長さ2~3㎜。雌花:仮雄しべは長さ約1㎜。心皮は卵状円柱形、長さ約4㎜。柱頭は頭状、無柄。果実は熟すと黄色、楕円形、乾くと結腸形(colon-shaped)、長さ3~7㎝×幅2~3㎝。種子は帯黒色。花期4~5月。果期は9~10月。
5 Stauntonia yaoshanensis F.N.Wei & S.L.Mo スタウントニア・ヤオシャンエンシス
synonym Stauntonia obovatifoliola subsp. urophylla (Handel-Mazzetti) H. N. Qin
中国(福建省、広東省、広西チワン族自治区、江西省、湖南省、浙江省)原産。中国名は尾叶那藤 wei ye na teng。標高500~900mの谷沿いの小川のそばの開かれた~鬱蒼とした森林内に生え、木によじ登る。雌雄同株。 枝と小枝は円柱形で、条線がある。葉柄は長さ3~8㎝。小葉は倒卵形~広へら形、長さ4~10㎝×2~4.5㎝だが基部の1~2個は小さく、革質、基部は狭く円形~広楔形、先は急に狭まりわずかに曲がった長さ1~2.5㎝の尾状になる。 総状花序は数個、束生し、花が3~5個つく。花弁がない。雄花は萼片が淡黄緑色、外側の3萼片は長さ1~1.2㎝。花糸は筒状に合着すし、葯隔の先の付属体は長さ約1㎜、雌しべは糸状で非常に小さい。雌花は見られない。果実は長円形~楕円形、長さ4~6㎝×幅3~3.5cm。種子は三角形、扁平、約・長さ10㎜×幅7㎜、種皮は暗褐色で光沢がある。花期は4月。果期は6~7月。
参考
1) Flora of ChinaStauntonia
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=131212
2)Kew ScienceStauntonia
Plants of the World Online | Kew Science
3)World Flora OnlineStauntonia
http://worldfloraonline.org/taxon/wfo-4000036310;jsessionid=08999B65B19850432D6E6B96B30755BE