モミジバヒメオドリコソウ 紅葉姫踊子草

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Flora of Mikawa

シソ科 Lamiaceae オドリコソウ属

別 名 キレハヒメオドリコソウ
英 名 cut-leaved deadnettle , hybrid deadnettle
学 名 Lamium purpureum L. var. hybridum (Vill.) Vill.
Lamium hybridum Vill. (basionym)
Lamium dissectum With.
Lamium purpureum var. incisum (Willd.) Pers.
モミジバヒメオドリコソウの花
モミジバヒメオドリコソウ花
モミジバヒメオドリコソウの葉
モミジバヒメオドリコソウの萼の腺点
モミジバヒメオドリコソウ果実
モミジバヒメオドリコソウ托葉
モミジバヒメオドリコソウ茎
モミジバヒメオドリコソウ
モミジバヒメオドリコソウとホトケノザ
モミジバヒメオドリコソウの萼と脈
モミジバヒメオドリコソウ種子
花 期 11~7月
高 さ 10~30㎝
生活型 越年草
生育場所 道端、草地
分 布 帰化種  ヨーロッパ、北アフリカ原産
撮 影 幸田町  07.12.15
ヨーロッパで普通に見られ、アメリカなどに帰化している。ホトケノザとヒメオドリコソウの交雑起源といわれる。
 1992年に初めて横浜市で確認され、現在では関東から九州に帰化している。三河地域にもかなり見られるようになっており、蒲郡市、岡崎市、幸田町、豊田市で確認している。特に幸田町、岡崎市などでは多く、大群生が見られ、ヒメオドリコソウより多くなっているところも多い。
   1年草(越年草 winter annual)、高さ10~30㎝。不快な匂いがある。わずかに毛があり、茎は4稜形、斜上する。葉柄は細く、長さ4㎝以下。葉身は長さ1.5~4㎝×幅2~5㎝(花葉はしばしば小さい)、広卵形~ほとんど腎形、不規則な深い歯(欠刻状の歯状)又は円鋸歯があり、毛があり、基部は心形又は類心形。苞は葉に似るが、葉柄が短く、葉身は長さ3.5㎝×幅5㎝以下、基部が切形、葉柄に沿下する。咢は長さ8~10㎜、白毛と腺点があり、咢歯は咢筒と同長、錐形、明瞭な縁毛があり、咢片の先が尖り、咢片の先に延びるように脈が隆起し、脈の一部が紫褐色になる。花冠は長さ10~15㎜、淡紅色(ピンク色)、蕾もピンク色、花冠筒部は内側にほとんど不明瞭な毛の輪をもつ。花冠に濃色の斑紋があるものと不明瞭なものがある。上唇は長さ3~4㎜、外側に開出する直軟毛がある。下唇は長さ約2㎜、深く凹形。果実は4分離果、上から見ると十字に4個に分かれる。小堅果は倒卵形、背側はわずかに凸面、両腹側は平らで屋根形、角(かど)が鋭く、基部は狭く膜状、長さ2.1~2.4㎜×幅1.1~1.3㎜、帯白色の斑紋(いぼ)があり、光沢が鈍く、灰褐色、基部に種沈がつく。。2n=36。花期は11~7月。6月末でも花が満開の場所もあるほどである。
 ヒメオドリコソウは明治中頃に渡来し、どこでも見られるようになっているが、これによく似て葉の鋸歯が深く切れ込むものである。葉の色はヒメオドリコソウほど紫色が強くなく、ホトケノザと同じような色をしている。ホトケノザより花が短く、ヒメオドリコソウより花が長く、中間の形態をしている。花は下唇の形がホトケノザとやや異なり、花の色もうすく、ツボミがピンク色である。花色は淡紅色が普通であり、淡青色のものも見られる。
 ヒメオドリコソウは明治中頃に渡来し、どこでも見られるようになっているが、これによく似て葉の鋸歯が深く切れ込むものである。葉の色はヒメオドリコソウほど紫が強くなく、ホトケノザと同じような色をしている。花冠は長さ10~15㎜、ホトケノザより花が短く、ヒメオドリコソウより花が長く、中間の形態をしている。花は下唇の形がホトケノザとやや異なり、花の色もうすく、ツボミがピンク色である。花色は淡紅色が普通であり、淡青色のものも見られる。萼は5裂し、裂片の先が尖り、裂片の先に延びるように脈が隆起し、脈の一部が紫褐色になる。また、萼には白毛と腺点がある。臭いはいやみがある。小堅果は淡褐色、長さ2.5㎜、3稜があり、基部に種沈がつく。花期は長く、11~7月、6月末でも花が満開の場所もあるほどである。