ミツバツツジ三葉躑躅

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Flora of Mikawa

ツツジ科  Ericaceae ツツジ属

学 名 Rhododendron dilatatum Miq. var. dilatatum
ミツバツツジの雄しべ5個
ミツバツツジの雄しべ6個
ミツバツツジの子房
ミツバツツジの長毛のある子房
ミツバツツジ葉
ミツバツツジ葉裏
ミツバツツジ
ミツバツツジ2
ミツバツツジの雄しべ7個
花 期 4~5月
高 さ 1~3m
生活型 落葉低木
生育場所 山地、丘陵地の林内
分 布 在来種(日本固有種)  本州(関東~近畿東部)太平洋岸
撮 影 新城市  14.3.28
幹は灰黒色。葉は長さ3~7㎝、幅2.5~5㎝の菱状広卵形、中央のやや基部寄りで最も幅が広く、枝先に3個輪生する。初め、両面に微細な腺毛があり粘り、後に落ちる。葉柄は長さ5~12㎜、短い腺毛とまばらに白毛がある。他のツツジより花期が早く、葉が展開する前に開花する。花は直径3~4㎝、紅紫色、雄しべは5個。花糸は無毛。子房に短い鱗片状の腺点が密生する。花柱は無毛。小花柄は長さ6~10㎜、短い腺毛がある。田原市内で見られるものは雄しべが5~7個のものがあり、開花が10日ほど遅く、花色が濃い。子房の先に長毛が少しあるだけで混在しない。長毛の量は変化があり、ほとんどないものもある。
  トサノミツバツツジ var. decandrum はミツバツツジによく似ている。葉柄には初め、長毛と短い腺毛がある。葉の両面に腺毛がまばらに混じる。雄しべ10個。子房には短い鱗片状の腺点が密生する。花糸の基部には粒状の突起がまばらにある。花柱は無毛。小花柄には腺毛がある。
 アワノミツバツツジ var. lasiocarpum は本州(奈良県)、四国、九州に分布し、雄しべは10個。トサノミツバツツジに似るが、子房に鱗片状の腺点があり、長毛が混在する。
 ハヤトミツバツツジ var. satsumense は九州に分布し、トサノミツバツツジに似て、雄しべ10個。開花が早く、花糸や花柱が無毛、葉表に光沢がある。
 コバノミツバツツジ Rhododendron reticulatum は全体に毛が多く、若枝には褐色の伏毛がある。葉がやや小型。葉裏は白緑色、網状脈がはっきり見え、淡褐色の毛がある。雄しべは10個。子房には白色の長毛が密生する。花柱は無毛。小花柄も有毛。
 トウゴクミツバツツジ Rhododendron wadanum は葉がミツバツツジによく似る。葉裏の主脈と葉柄に淡褐色毛が密生する。葉の展開とほぼ同時に開花する。雄しべ10個。子房に淡褐色毛が密生。花柱の基部に縮れた腺毛がある。小花柄にも淡褐色毛が密生する。