コバノミツバツツジ小葉の三葉躑躅

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Flora of Mikawa

ツツジ科  Ericaceae ツツジ属

英 名 clammy goosefoot
学 名 Rhododendron reticulatum D.Don.
コバノミツバツツジ花
コバノミツバツツジ淡色の花
コバノミツバツツジ濃色の花
コバノミツバツツジ苞
コバノミツバツツジの子房の毛
コバノミツバツツジの葉柄
コバノミツバツツジ
コバノミツバツツジ
コバノミツバツツジ雄しべ
コバノミツバツツジ葉
花 期 3~4月
高 さ 1.5~4m
生活型 落葉低木
生育場所 海岸、丘陵地の林内
分 布 在来種(日本固有種)  本州(静岡県以西)、四国、九州(北部)
撮 影 昭和の森 03.4.19
葉は枝先に3個輪生し、長さ2.5~7㎝、幅1.5~5㎝の広卵形~菱状広卵形で、葉幅は中央部よりやや基部寄りが最も広い。若葉の両面には毛が密生する。次第に毛が取れ、葉裏の脈が目立つようになる。葉柄は長さ3~7㎜、褐色の長毛が密生し、葉の展開時期の毛はほとんど白色である。他のツツジより花期が早く、葉の展開前又は同時に開花する。雄しべは10個、5個の雄しべは短く、花糸も細い。花糸及び花柱は無毛。子房には白毛が密生する。萼には白毛がある。小花柄には白毛と黄褐色の長毛がある。
 よく似たミツバツツジは葉の展開前に開花する。ミツバツツジの若葉には微小な腺毛があり、毛が取れてもコバノミツバツツジほど葉裏の脈が目立たない。ミツバツツジの雄しべは5個であり、花柄には鱗片状の短い腺毛がある。
 トサノミツバツツジは渥美半島でも見られるといわれ、雄しべ10個。花糸の基部に粒状の突起が散生し、花柄に腺点がある。
 ハヤトミツバツツジ は九州に分布し、トサノミツバツツジに似て、雄しべ10個。開花が早く、花糸や花柱が無毛、葉表に光沢がある。
 トウゴクミツバツツジは奥三河で見られ、花柱の下半部に縮れた腺毛がある。
 ダイセンミツバツツジは花が紅紫色。葉の中部の幅が最も広く、微細な波状の鋸歯がある。